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菅義偉官房長官(70)は11月26日、「桜を見る会」に反社会的勢力が出席していたとの指摘について「結果的には入ったのだろう」と述べた。政府の主催するイベントに反社会的勢力が参加していたと認めたため、ネットでは厳しい声が上がっている。

 

「桜を見る会」については15年に開催された際、反社会的勢力が出席していたとの疑惑が国会で追及されていた。産経ニュースによると、26日に菅官房長官は「出席は把握していなかったが、結果的には入ったのだろう」とコメントしたという。

 

5月、菅官房長官は「桜を見る会」について「昭和27年以来、内閣総理大臣が各界において功績、功労のあった方々を招き、日ごろの御苦労を慰労するとともに、親しく懇談される内閣の公的行事として開催をしているもの」と国会で発言していた。

 

反社会的勢力の“功労”とは、いったいーー。Twitterでは《政府として「社会的に功績・功労があった」とお墨付きを与えるのが「桜を見る会」に招待するということ。政府主催の行事が反社の「箔付け」「信用獲得」に利用されるなどあってはならないことですよね》と厳しい声が上がっている。

 

反社会的勢力との関わりといえば、6月に発覚した宮迫博之(49)らの“闇営業”騒動も記憶に新しい。

 

“闇営業”騒動については7月、当時の閣僚たちが「文化の健全な振興の観点からもガバナンス、コンプライアンスは極めて重要だ」「法令順守の徹底や説明責任を期待せざるを得ない」と吉本興業のコンプライアンスを問題視。説明責任を求める発言も相次いだ。

 

しかし「桜を見る会」に関して菅官房長官は、今月22日と26日に続けて「そういう方が入っていたということはそう言われても仕方がない」「結果的には入ったのだろう」と抽象的な表現に始終。また20日に野党が招待者名簿を求めたところ、政府側は「シュレッダーで廃棄した」とも回答。説明責任からは程遠い。

 

朝日新聞によると、27日の会見で西村明宏官房副長官(59)は「反社会的勢力の皆様が出席されたかどうかは、個人に関する情報であるため、回答を差し控えたい」とコメント。反社会的勢力を不思議な尊敬語で表現したというがーー。

 

ネットでは「桜を見る会」について、コンプライアンスの観点からこんな声が上がっている。

 

《企業のコンプライアンスでも口うるさく言われてることを国が招待では国民にどう説明するのでしょう?》
《今回の桜を見る会事件で露呈したのは一見堅固そうに見えた日本政府のガバナンスやコンプライアンスの悲惨なまでの脆さである》

 

また宮迫らを哀れむ、こんな声も上がっている。

 

《桜を見る会に反社きて、みんなは一緒に写真を撮って、そん時は分からなかった、面識はないって言ってるけど。これって宮迫さんと同じじゃね? 宮迫さんというか吉本の闇営業と同じじゃね???》
《宮迫博之さんも社会的制裁を受け、未だに復帰に至っていない。総理や国会議員は反社との関係が判明しても社会的責任を取らないのね?》
《反社との付き合い。お笑いと政治家。宮迫と安倍。漫才師がけじめをつけて、政治家のトップである内閣総理大臣が逃げる。それでも政治家は道徳を説く。お笑いはどっちだ》

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