11月3日、支援者に挨拶する安倍前首相(写真:共同通信) 画像を見る

「こちらにお住まいですか?」

 

道路を通り抜けようと試みると、バリケードの前に立った警察官は、そう問いかけてきた。

 

安倍晋三前首相が辞任してからもうすぐ2カ月、渋谷区内にある自宅マンション前の道路は、いまも警察官やバリケードによって封鎖されたままになっている。

 

「理由を言えば道を通してくれるのですが、やっぱり不便ですね」(近所の住民)

 

安倍前首相の自宅マンションの前にはポリスボックスも残されたままで、さらに付近の大通りにはマイクロバスなどの機動隊車両が4台待機していた。

 

政治ジャーナリストの有馬晴海さんは次のように語る。

 

「政治家など要人の警護レベルに関しては、警視庁警備部が判断しています。辞任しても首相経験者にはSPがつけられるのが慣例となっています。しかし、それは1人程度で、細川護熙元首相や村山富市元首相は、『煩わしいから』というような理由で断っています。元首相のために、それだけ厳重な警備が敷かれたままになっているのは非常に異例なことなのです」

 

確かに首相経験者で、現在も副総理や財務大臣を務めている麻生太郎邸の前にはポリスボックスが置かれているだけだった。

 

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