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2019年12月31日の放送で70回目を迎える『NHK紅白歌合戦』。年の瀬のご長寿番組について、見直しを求める声が上がっている。Twitterでは、番組の“男女対抗”という構図に疑問を投げかける投稿が相次いでいるのだ。

 

《令和になった事だし、いいかげん男女対抗止めれば良いのに。どっちでも無い人をハナから拒否かい。東西で分けても、いい勝負になると思うけどな》
《いつも思うけど、このジェンダーフリーの時代、男女対抗チームで紅白歌合戦やるんじゃなくて国民投票とかでチーム決めて歌合戦やった方がいいんじゃない? 楽しそうだし》

 

2018年の放送時には、星野源(38)が“おげんさんといっしょ”という企画コーナーで登場。星野は昭和のお母さんを思わせる女性の衣装とヘアメイクで現れた。自ら“おげんさん”と名乗り、「おげんさんは男でも女でもないから」とコメント。また「紅白もこれからね、紅組も白組も性別関係なく、混合チームで行けばいいと思う」と持論を述べ、SNSで大きな反響を呼んだ。

 

女性自身では今年の紅白歌合戦の放送に先駆け、Instagramのフォロワーを対象に『紅白歌合戦は男女対抗で続けるべきだと思いますか?』とのアンケート調査を実施した。3日間にわたるアンケートの回答者数は、男女合わせて533名。結果は「思わない」が57.2%で、「思う」が42.8%だった。

 

「男女対抗で続けるべきだと思う」と回答した人からは、下記のような意見があった。

 

「伝統みたいなものだから。色々変わる時代ですが紅白は変わらないで欲しいと思います(40代・女性)」
「昔ながらのやり方で、お年寄りも子供も一緒に楽しめるから!(30代・女性)」
「紅白なので、男女で構わないと思います。今は全て新しくなっていますが、古くからの歌合戦があってもいいじゃないですか!私はそう思います。(50代・女性)」
「それ以外の枠で分けると、派閥がおきそうだから。年越しは平和にしたいから。(20代・女性)」
「男女対抗をやめてしまうと、他局にあるようなただの歌謡番組になりかねあい。紅白ならではの演出があっていいと思う。(40代・女性)」
「家族でどっちが良かったとか会話するきっかけになったり投票してどっちが勝つのかワクワクするから(20代・女性)」

 

また、「男女対抗で続けるべきだと思わない」と回答した人の意見は下記のようなものだった。

 

「ジェンダー的な問題点があるからはっきり区別するのはよくないと思う。また男女混合グループの場合はっきり分けられないことから。(10代・女性)」
「今回の場合だと『いきものがかり』のような男女のグループも居るから男女で分けてるのはおかしい。ランダムに分けて戦った方がまだ気持ち良い。(50代・女性)」
「これほどジェンダーレスが浸透している時世に男女で分けるのはもう古い。女性の着物の華やかさと、組分けの見た目の分かりやすさはあるけれど、男女混合のユニットもあるので特に分ける必要はないと思う。(30代・女性)」
「両方好きな人がいたりするので毎回選ぶのが大変。そんなの関係なしで見たいです。(30代・女性)」
「LGBTの問題があるいまの時代に男女で分ける必要が分からないし、そもそも視聴者は対抗だと思って見ていないのではないかと思う。ただの歌謡祭にしたらいいのに。(30代・女性)」
「アーティスト的に白を応援していても、赤が負けると自分も女だから素直に喜べないところもあって複雑だから。(20代・女性)」
「男女混合のグループも有り、性別を分けられたくないアーティストも認められるべきだから。(40代・女性)」

 

19年1月10日の定例会見では、エンターテインメント番組部の責任者がこう話していた。

 

「紅白、歌合戦、というベースがある限り紅白歌合戦であるということ。時代の流れに取り残されないよう、男女を超えた企画という形で最善の策をとっている。変える必要はない」

 

NHK側は現状維持の姿勢を見せているが、視聴者からの反響を受けてどう変わっていくのだろうか。

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