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「『選挙は不正に行われた!』と、トランプ大統領(74)は今回の結果に“徹底抗戦”の姿勢を見せ、大統領の座にしがみつこうとしています。なぜそこまで必死なのかーー。それは、“アメリカ大統領”という肩書を失ってしまえば、トランプ帝国は崩壊し、一家の分断が避けられないからなのです」

 

そう語るのは『コロナ後の世界』(文春新書)の編著もある、在米国際ジャーナリストの大野和基さんだ。

 

「メラニアさんが大統領に敗北を受け入れるように説得している、という報道もありました。夫婦間には、すでに深い亀裂が生じているといわれています」

 

’70年、旧ユーゴスラビアに生まれたメラニアさん(50)。密輸されたコーラがごちそうだったというほど、貧しかったそう。モデルとして活躍し、当時億万長者の実業家として名声を得ていたトランプ大統領に見初められ、’05年に結婚。

 

そんな夫婦の間に暗雲がたれこめたのは、前回の大統領選にまでさかのぼる。トランプ大統領は選挙戦当時、数々の女性スキャンダルを報じられていた。

 

「’16年の選挙で勝利したとき、メラニアさんはホワイトハウスに転居せず、ニューヨークの自宅にとどまろうとしました。いまでも2人はホワイトハウスでも外遊先でも別室。トランプ大統領はバロック調の装飾を施した部屋を好み、メラニアさんは白一色で統一したシンプルな部屋で、それぞれ過ごしているといわれています」(大野さん)

 

4年前、自宅にとどまろうとしたのには、2人の息子であるバロンくん(14)の存在が起因しているという。

 

「表向きの理由はバロンくんが通学に不自由しないように、ということでした。しかし、実際は、トランプ大統領とあらかじめ交わしていた“婚前契約”について、再交渉を迫っていた最中であったといわれています。元側近によると、離婚した場合、トランプ大統領が持つ資産の“半分”が、バロンくんに渡るという交渉を、現在もメラニアさんがしているようです」

 

友人も少なく、その愛情をバロンくんに注ぎ続けたメラニアさん。離婚となれば、バロンくんはメラニアさんが引き取るという見方も強い。つまりトランプ大統領は、自身の妻だけでなく、築いてきた資産や愛息とも“決別”しなければならないのだ。

 

「大統領在任中の離婚は、現実的には困難。だからこそメラニアさんは、トランプ大統領がホワイトハウスを離れ一般人になるのを、カウントダウンして待っていると、別の元側近も暴露しています。メラニアさんは、夫に敗北を認めさせ、新旧大統領夫妻がそろう来年1月の就任式を、“夫婦最後の日”としたいと考えているのではないでしょうか」(大野さん)

 

妻と息子から“絶縁状”をたたきつけられそうなトランプ大統領。彼を補佐官として支え続けた長女・イヴァンカさん(39)についても、“意外な転向”が報じられているという……。

 

「トランプ大統領敗北を見越したテレビ局からは、イヴァンカさんのもとに出演オファーが舞い込んでいるといいます。とくに、『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』という、著名人がダンスの特訓をしてダンスバトルを勝ち抜くというリアリティ番組が関心を寄せているというニュースも……」(在米邦人)

 

自身も実業家として活躍するイヴァンカさん。中国政府は、イヴァンカさんの関連企業に41の商標を認めている。

 

「’16年にトランプ大統領が選挙戦で勝利したことで、就任以前よりも約40%も早く商標が承認されるようになったと報じられています。イヴァンカさんはこうした“特権”を手放したくはないはずでしょう」(前出・在米邦人)

 

しかし、“大統領の娘”でなくなれば、そのような恩恵を受けることもできなくなる。

 

「トランプ大統領が敗北し、汚名を着せられ、資産すら失うということになれば、愛想を尽かしてもおかしくないのです」(大野さん)

 

“大統領”という肩書がつなぎとめていたトランプ一家。トランプ大統領に孤独が訪れる日も、そう遠くはなさそうだ。

 

「女性自身」2020年12月1日・8日合併号 掲載

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