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米ペンシルベニア州を走る地下鉄内で、女性がレイプされる事件が起きた。当時、車内には他にも乗客が複数いたにも関わらず、暴行を止めるどころか、911にも誰一人通報しなかったとThe New York Timesなどが報じている。

 

南東ペンシルベニア交通局(SEPTA)の広報担当者によると、先週水曜の22時頃、マーケット・フランクフォード線に乗り込んだフィストン・ゴイ(35)と名乗る男が女性客の隣に座り、執拗に彼女に触ろうとしていたという。

 

女性はゴイの手をはねのけたり、押し戻したりしていたが、ゴイは彼女の服を引き裂いて性的暴行に及んだ。アッパーダービー・タウンシップ警察は、車内の防犯カメラの映像から、暴行はおよそ8分間続いたが車内の乗客が介入することはなかったと発表した。

 

「今回の事件には、居合わせた皆が介入するべきでしたし、誰かが何かをしなければいけなかったと思います。この女性を助けるために何もしなかった人たちには、呆れるばかりです」というティモシー・ベルンハルト警察署長のコメントを、The New York Timesは伝えている。

 

数十人とまではいかないものの、明らかに集団で行動すれば暴行を止められるだけの人数が車内にいたと当局は指摘する。

 

SEPTAの係員が乗り込んで911に通報、駆けつけた警察官によってゴイは逮捕された。地元紙Philadelphia Inquirerは、ゴイはレイプおよび強制わいせつの容疑でデラウェア郡刑務所に収監されていると報じている。

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