育休推進企業で「イクメンが職場にもたらすメリット」とは?

投稿日: 2013年12月23日 07:00 JST

今年10月に厚労省が発表した「イクメン企業アワード2013」で初代グランプリに輝いたのは、花王と福島県須賀川市の南東北春日リハビリテーション病院だった。

 

’12年度の平均的な男性社員の育休取得率は1.89%だが、花王の場合40%だという。’10年からスタートした和歌山工場での『イクメン講座』に参加していた研究開発部門の西隆文さん(36)はこう言う。

 

「育休を取って変わったのは、育休期間終了後も、嫁さんの苦労を少しでも減らそうと、家事や育児のフォローがふだんからできるようになったこと。また、子育ては答えがありませんが、ふだんの研究も同じでそのおもしろさを再発見できました」

 

西さんは来年1月に生まれる第3子のときも育休を取るために、今回参加していた。女性の育休はほぼ100%だというが「男性についてはようやく定着してきたところ。日用品のメーカーで生活者視点を大切にしていますが、イクメン推進を通じて、社員がそうした視点を自然に持てるようになりました」と、同社人材開発部課長の座間美都子さん。

 

一方の南東北春日リハビリテーション病院では、育休を取った職員には『育休感想文』を書いてもらい、それをホームページに掲載して、全員が読めるようにしている。男性の育休取得率は50%、平均取得期間1カ月。そんななかで特筆すべきは、子育て環境を整えるなかで、離職率が格段に下がったことと小貫聖二事務長(60)は言う。

 

「離職率は、’08年には約10%だったのが、’12年には4.2%となりました。職員が安定して働けることは、企業としての安定にもつながります。子供の誕生自体も、’10年の2人から’13年には9人に急増。それだけイクメンのパパたちは家族のためにも真剣に仕事に取り組んでくれます」

 

花王は、すでに育児休暇に加えて介護休暇の推進もすすめており、企業としての基盤をより強固にしようとしている。南東北春日リハビリテーション病院は、同病院の取り組みが、ほかのグループ企業のお手本になっているという。イクメンは家庭だけでなく、会社も強くする!

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