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1月26日に開かれた女子テニス全豪オープン決勝。大坂なおみ選手(21)がチェコのペトラ・クビトバ選手(28)選手を破り、日本人初の優勝を果たした。さらに1月28日には女子テニス協会による世界ランキングが発表され、大坂選手が男女通じてアジア人初となる世界1位に輝く快挙を達成した。

 

快進撃を続ける新たな女王の誕生に世界中が熱狂中だ。女子テニス界の礎を築いたビリー・ジーン・キングさん(75)は「あなたの未来はとても明るく、その才能、熱意、意志の強さはさらなる高みへ導いてくれるでしょう」とその活躍を激賞。日本のメディアも連日こぞって彼女の魅力を取り上げている。だが、“ある姿勢”が問題視されているという。

 

それは決勝翌日の27日に開かれた記者会見でのこと。多くの報道陣を前に、現在の心境や家族への言葉などに英語で次々と答えていく大坂選手。「今食べたいものは?」という質問には「カツ丼、アゲイン。去年の11月に食べたのが最後」と答え記者たちを和ませる一幕も。

 

そんななか、ある日本人記者が「クビトバ選手の対応が大変だったと思うが、まずは日本語でどれくらい大変で難しかったか一言」と日本語での回答を要求。それに対し「英語で言わせていただきます」とそれまで通り英語で回答した大坂選手だが、このような場面は何度もあったのだ。なかには「今回のパワーフードを日本語で教えてもらえるなら」と日本語に限定する必要があるか疑わしい内容の質問をする記者も。

 

こうした執拗に記者らの姿勢には批判が殺到。ネット上では《『日本語でお願いします』と言われても毅然と英語で返す大坂選手はかっこいい》《なおみちゃんに無理強いするのは恥ずかしい》とメディアの在り方を問う声が多く見られた。

 

昨年9月に全米オープンで優勝した際も、大坂選手のインタビュー字幕をカタカナで表現し批判されていた日本のテレビ報道。日々進化を遂げる彼女と対照的な姿が浮き彫りになってしまったようだ――。

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