ネガティブなことを心に繰り返していると、それがいつの間にか潜在意識に入り込んで、不運を呼び込んでしまうことは、以前にお話ししました。とは言っても、人間はワガママで、感情に波がある生き物。いつもポジティブでいようと思っても、何かの拍子にネガティブな言葉を口に出したり、心の中で言ってしまうのですよね。「イヤ!」「嫌い!」「行きたくない!」「めんどうくさい!」「不愉快!」など……ネ! そして、そうしたことを繰り返し思ううちに、「第7回 苦手意識の風船をふくらまさないで」でもお話ししたように、心の中で、暗い感情がどんどんふくれあがって、ひどく大げさなことになってしまいます。

もちろん、そうした暗い感情は、小さい炎のうちに完全に消火してしまえばいいのですが、なかなかそうはいかないことも多いですよね。そこで私はこんな工夫をしています。「イヤ!」「嫌い!」などの言葉がわきあがってきたときに即、その言葉に頭に「ちょっと」をつけるのです。「ちょっとイヤ」「ちょっと嫌い」「ちょっと行きたくない」という具合に……。人間心理は不思議なもので、たかが「ちょっと」という単純な言葉なのですが、これを付けるのと付けないのとでは大違い。「これは取り立てて大騒ぎするようなことではない。大した問題ではないし、ちょっとだけ我慢すれば、乗り越えられる」と思えるようになり、自然に気持ちがラクになるのです。このことがきっかけになって、しばらくすれば、暗い感情の炎は消えてしまいます。

自分を良い暗示にかけて気持ちをラクにする「ちょっと」という言葉、あなたも使ってみてくださいね。