当たり前のことですが、運勢には好不調の波があります。良いときもあれば、悪いときもあり、どんなに運が強いと言われている人でも、不運の波を避けることはできません。でも、私は今まで生きてきて、悪い運気というのは、自分にとって、とても必要な、大切な時間であるということを実感しました。

今から7年ほど前のことです。私にも不運の波が襲ってきて、それは4年ほど続きました。母の入院など、様々な悩みが次々に生じて、不安と心配で精神的に疲れ切った状態でした。そんなときのことです。ある日、デパートの売り場を歩いていた私の目に、いかにも不幸そうな女性の姿が飛び込んできました。次の瞬間、私は仰天しました。それはなんと、鏡に映った自分自身だったのです。

「なんてこと!? こんなに不幸な人相をしていたら、どうしようもないじゃないの!! なんとか幸せが訪れるように、自分自身を変えなければ!!」私は、そのことがきっかけで何をすべきかを真剣に考えるようになり、ほどなくひらめいたのがメークでした。メークで顔の相を、幸せを招く良相に変えようと思いついたのです。それまでの私は、メークと言えば口紅と頬紅をさすていどで、アイラインひとつ引いたことがありませんでした。でも、人相学は勉強していますから、メークを研究すれば、必ず良い人相に変えることができるし、自分自身の気持ちも前向きに変わるに違いないと確信しました。

早速、化粧品を揃え、試行錯誤しながら、幸せな人相になるように、メークを自分なりに研究し、実践しました。でもそうしているうちに、プロのメーク技術を学びたいという気持ちが高まって、メークアップアーティスト養成講座を受講し、卒業。テレビや雑誌で「幸せを呼ぶメーク」について、私の研究成果を発表することができるようにもなりました。また、それと同時に、全てのことが良い方向へとスピーディーに動き出し、悩みがひとつひとつ解決して、新たな運勢が開けていったのです。

そう、もし私に、あのとき最悪の運気が襲ってこなければ、「幸せを呼ぶメーク」を研究しようとは思いつかったはずです。苦しさも味わうことなく、良い運気が続いていたら、おそらく現状にぬくぬくと満足していて、新しい道も開けなかったでしょう。でも、この私の体験は決して特殊なケースではないのです。最悪の運気のときに、良いアイディアがひらめいて、その後の人生が大きく開けた方も大勢いらっしゃいます。ですから、あなた自身が最悪の運気になったときは、それはチャンスと考えて、投げやりにならずに最善の努力をしてくださいね。必ず良い運が開けてきますよ。