私の古くからの知り合いに、ある60代の男性がいらっしゃいます。会社の経営者で、とても明るく気さくなご性格。その方を思い浮かべると、笑顔しか浮かばないほど、笑顔が多い方です。いつも「苦労などひとつもありません」といった様子なんですね。ところが、その社長さん、私の知る限りでも過去に、公私合わせて4回ほど大ピンチがあったのです。「今度こそ倒産じゃないか、気の毒に!」とあちこちで囁かれたこともあります。でも、そんな大きな危機の最中でさえ、社長さんの顔から笑顔が消えることはありませんでした。元気に危機を乗り越え、倒産をすることもなく、現在、事業はたいへん順調とのことです。

ある日、その会社の若い男性社員から、その危機のときのお話を伺ったことあります。
「あのときは正直、ヤバイな! と思いました。転職のことも頭をかすめたんですが、何が何でも乗り越える、必ず道は開ける! という社長の強い決意と意気込みを感じて、社長について行こうと思ったんです。とにかく、社長は一度も辛い顔や暗い顔を見せず、相変わらず笑顔で全力投球していましたね。で、社員もみんなやる気になれて、一丸となって頑張った結果、危機を脱出できたんです」というお話でした。

社長さんからもこんなことを伺ったことがあります。「わたしは脳天気なんでしょうね。どんなひどい状況になっても、もうお終いだと思ったことは一度もないんですよ。
ぜったい脱出できるという、へんな確信がありましてね。運が強いのかもしれませんが、絶体絶命という感じになっても、いつも最後の最後に救いがあるんですよ」と。
まさに、この社長さんの明るさ、笑顔こそがピンチ脱出のカギになっていたんですね。

実は、私もだいぶ前にこの「笑顔」が呼び込んでくれる幸運のパワーに気づき、常日頃から実行しています。運気がダウンし、状況が悪くなったときは、ことさら笑顔を忘れないように、決して暗く考えないように心がけているのです。