●流水による浄化

本来であれば、清らかな湧き水や小川などの流水で浄化を行うのが理想的です。でも、身近にそうした自然の水の流れがないという場合がほとんどでしょう。したがって、水道水をその代替水に使ってもかまいません。ただし、重要なのは「流水」であること。すなわち常に流れている状態で、決して淀んだ溜水であってはならないことです。かといって、音を立てるほどの勢いで水道水を流す必要はないのです。要は、新鮮な水を補いながら捨て去ることで、石に蓄えられたネガティブなパワーが洗い流されていくという浄化の儀式です。

具体的な手順としては、清潔なボールなどの容器に水道水をいっぱいに入れ、蛇口をわずかに開いたまま、水道水を注ぎ込み続けます。そこへ、あなたの石を静かに沈め、10分くらいそのままにしておきます。石を沈めるときは必ず、石が浄化され、自分との新しい関係ができることを心の中で願ってくださいね。浄化が終わったら、柔らかい布でていねいに水分を拭き取りましょう。

ただし、水につけると変色などが起こる可能性のある石もあります。次のような石は流水による浄化には適していませんので、注意してくださいね。エンジェライト、オパール、カルサイト、クンツァイト、セレナイト、ターコイズ、タンジェリンクォーツ、パイライト、ヘマタイト、ラリマーなどです。

●天然塩による浄化

「お清め塩」に見られるように、塩には目には見えない浄化作用があることは、多くの日本人の共通認識でしょう。塩による浄化の歴史をたどってみると、日本では、イザナギが自分の妻の亡骸が腐敗しているのを黄泉の国で見たあと、海水で自分の体を清めたという話が「古事記」にあります。これが「お清め塩」のルーツという説もありますよ。

さて、本題にもどって、塩による浄化の方法をお話ししましょう。まず、使用する塩ですが、これはできるだけ人工的な手が加わっていない「天然塩」あるいは「自然塩」であることが大切です。といっても、塩の入手はスーパーマーケットなどで購入する以外ないわけですから、厳密な意味で「天然」である必要はありません。主原料が「海水」まは「岩塩」であることが確認できればけっこうです。

まず、適当なサイズのお皿を用意し、そこに天然塩をたっぷりと敷きつめます。その上に石を静かに置き、石の浄化をこころの中で願ってください。時間的には、まる一日、24時間そのままにしておきます。石を塩の中に埋め込む方もいらっしゃいますが、私は塩による石の変質の危険を避けるために、塩の上に置くだけにするほうが良いと考えています。

なお、水晶(クリアクリスタル・無色透明の水晶)に関しては塩分に強い石なので、次のような方法で浄化することもできますよ。手のひらに天然塩を小さじ1杯くらいとり、水を含ませて少し柔らかくしてから、水晶を優しくこすり洗いします。

いずれにしても、浄化が終わったら、水道水で塩分をよく洗い流し、あとは柔らかい布でていねいに拭き取りましょう。ただし、次のような石は塩に変色、変質等の弊害がありますので、塩による浄化は避けてくださいね。アンバー、オパール、カルサイト、セレナイト、ターコイズ、パイライト、ヘマタイト、マラカイトなどです。

今回は水と塩を用いた石の浄化法をご紹介しましたが、考えてみますと、「水」と「塩」は人間の生命活動にとっては必要不可欠な二大要素ですね。しかもその二大要素は、元はと言えば海水。そこからあらゆる生命が誕生してきたという事実と照らし合わせても、「水」と「塩」が石の浄化に深くかかわっていることは、とても興味ある相関関係と言えますね。

次回にまた、その他の浄化法をご紹介します。