●燻煙による浄化

あなたはお寺の受香所で、香炉から溢れ出る煙を手のひらでたぐり寄せ自分の頭や腰などにかけた経験がおありでしょう? そうすることで、長寿、健康、病の治癒などを願ったことが……。これは燻煙には浄化の効力があると、昔から伝えられているらかです。こうした先祖の習慣は、ひとつの儀式として、現在も受け継がれているのです。

パワーストーンにも、これと同様の浄化の儀式があります。用意するものはお香が焚ける器とお香。器は小皿のような陶器でも良いのですが、もし浄化の儀式を楽しまれるのでしたら、お香の専門店などにある香炉を購入してもいいですね。お香も特に決まりはありませんので、あなたの好みでかまいません。一般的には白檀香(びゃくだんこう)がお勧めです。

なお、香道に従ったお香の焚き方が必要なわけではありませんから、香炉からお香の煙が立つように着火し、その煙の中にあなたの石をくぐらせてあげましょう。「石さん、長旅お疲れ様でした。これからは私と親友になってくださいね」といった気持ちを込めながら数分間煙の中をくぐらせてあげましょう。また、燻煙による浄化では、乾燥させたホワイトセージの葉を燃やして、その煙の中をくぐらせるという方法も広く行われています。乾燥ホワイトセージの葉はネットのパワーストーンショップでも扱っていますので、比較的簡単に入手できますよ。この燻煙による浄化に向かいない石はありません。便利で安心な浄化法とも言えますね。

●土中埋設による浄化

石たちはもともと土中や川の底にあったものですから、土は石たちの故郷であり、本来の居場所でもあります。したがって、人の手から手を渡ってあなたの元にやってきた石は、「土」という彼らの故郷に戻してあげることによって、その石本来の生気を取り戻します。

でも、いざ土に戻そうと思っても、自然環境に恵まれた暮らしなら可能なのですが、都会では土そのものが身近にない場合もありますね。マンション住まいならなおさら土とは縁遠くなってしまいます。そこで、ひとつの方法として、近隣の山や森などの自然の土地からきれいな土を少しばかりいただいて、それを「自然塩による浄化」と同じように利用します。

時間的にも自然塩と同様、まる一日間、土の上に置いてあげましょう。塩の場合と違って、土に弱い石というのはありませんから、ほとんどの石がこの方法で問題ありません。もちろん所定の時間が過ぎたら、石をいたわるような気持ちを込めて、水道水できれいに洗い流し、すぐに水気を拭き取ってあげましょう。水に弱い石は、やわらかい布などで、土をきれいに拭き取ってあげれば大丈夫ですよ。

次回は、石の浄化の最終回。浄化の本質的なお話をしましょう。