Stone_0704021_1 宝石やパワーストーンの世界では元々の名称とは別の名前を持つ石たちが存在します。この「ロードクロサイト」もそういう石で、別名を「インカローズ」と言います。この両方の名前を解説しますと、「ロードクロサイト(Rhodochrosite)」の「ロード(Rhodo)」はギリシャ語で「バラ」を意味し、「クロ(Chro)」は「色」のこと、「サイト(site)」は「石」ですから、「ロードクロサイト」は「バラ色の石」ということですね。別名の「インカローズ(Inca Rose)」は読んだ通り「インカのバラ」ということです。では、なぜ「インカのバラ」という別名が生まれたのかと言えば、かつてこの石が産出されていた場所が南米のアンデス山脈であったためです。つまりインカ帝国があった地域から採れており、「ピンク色のバラ模様のある真珠」と表現され、とても大切にされていたのですよね。

Stone_0704022 でも現在では、この石は世界各地で見つかっており、極めて品質の高いロードクロサイトの産地としては、アメリカのコロラド州にあるスイートホーム鉱山や南アフリカにあるホタシェル鉱山などが有名です。したがって、「インカローズ」を「ロードクロサイト」の別名としてしまうのはちょっと乱暴かもしれません。丁寧に言うならば「ロードクロサイト」の中には「インカローズ」と呼ばれるアンデス山脈産のものがあると表現するのが正確な捉え方ではないでしょうか。

写真でもお分かりのとおり、ロードクロサイトには白の縞模様が入ったものから縞模様が入らない透明感のあるものなど、石の透明感とピンクから赤に至るカラーバリエーションはいろいろです。一般的には白の混じりのない透明感のあるロードクロサイトが高品質とされ、なかなか高価です。でもこの石は、他の宝石品質の石と比べると、硬度(モース硬度)が3.5~4という数値で、かなり柔らかい部類に入ります。そのため、ジュエリーとしての流通性は低く、もっぱらパワーストーンとして愛用されています。

では、次回に「ロードクロサイト」のパワーストーンとしての効用をお話ししましょう。

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