Stone_070514 ラリマーは鉱物学上の分類では和名「ソーダ珪灰石(そーだけいかいせき)」、英名「ペクトライト(Pectolite)」という石の仲間です。ただし、一般の「ペクトライト」がイギリス、アメリカ、カナダ、スウェーデン、ロシア、アフリカなど世界各地で産出されるのに対して、ラリマーだけはちょっと違います。カリブ海に浮かぶドミニカ共和国の南部に位置する、バオルコの鉱山からのみ産出されるたいへん珍しい石なのです。

また、普通の「ペクトライト」は、カルシウム、ナトリウム、ケイ素、酸素、水素といったほとんど色をもたない成分からできています。そのため、石の色は無色、または白、灰色、色があったとしても淡黄色といった程度のものです。ところが、ラリマーは写真のようにきわめて美しい青色をしているのです。この「青色」については、「空色」、「海と空が一体となったような水色」などと表現されています。これは明るいカリブ海のイメージとぴたり一致しますね。

ですから、ネーミングも「ラリマー」とは別に、「ブルーペクトライト」とか「ドルフィンストーン」といった呼び名があるようです。でも、この「ラリマー」という名前にも、一般の鉱物とは趣を異にした由来があるのですよ。実はこの石は、1976年にアメリカのノーマン・ライリングという地質学者によって初めて発見されたとても新しい石なのです。ラリマーという名前は、その学者の愛娘ラリサ(Larisa)と海を意味するマール(Mar)というスペイン語を組み合わせて付けられたと言われています。ですから「ラリマー(Larimar)」は本来ですと、スペイン語読みでは「ラリマール」ということなのですよね。

またこの石の結晶は針状の結晶体が放射状に集合したものや繊維状構造のものがあるため、丸い膨らみを持たせたカボションカットなどに研磨されると、これが不思議! まるで「タイガーアイ」のような「猫目石効果=シャトヤンシー」があらわれるものがあって、そういうラリマーは、パワーストーンというだけでなく、宝石としての価値も認められています。

でも、ラリマーが最も注目される点は、発見されてまだ歴史の浅い石であるにもかかわらず、癒し効果が絶大な石として、たいへん重要視されていること。なんと今日のクリスタルヒーリングの世界では、すでに「スギライト」、「チャロアライト」と共に、「世界3大ヒーリングストーン」のひとつとされているのです。なお、このラリマーは基本的には、「愛と平和」や「自己の解放」をもたらす石と言われていますが、次回に、「パワーストーン」としての側面をもっと詳しくお伝えしましょう。