ロードナイト(Rhodonite)には「バラ輝石」というなかなかゴージャスな和名がつけられています。それもそのはず、「rhodon」という単語は「バラ」を示すギリシャ語で、今日の英語でも「rhodo-」は「バラ色」の意を表しています。確かに、ロードナイトは赤系のバラを思わせる色合いをしているものが多い石です。この石を初めて発見した人が、直感的に「バラ」をイメージしても不思議はありません。

ところで、和名の「バラ輝石」には「輝石」という鉱物の分類名も一緒に命名されています。でも実は、この石はカルシウムやマンガンなどを含むケイ酸塩鉱物であって輝石グループには入らないということが、近年になって判明したのです。でも、「バラ輝石」というあまりに素晴らしい名称がすっかり馴染んでしまっていることから、明治時代に命名された和名は訂正されることもなく「バラ輝石」のまま今日も通用しています。

Stone_070709色については、「淡紅色」から「深紅色」までのバリエーションがありますが、マンガンを多く含む石の場合は、マンガン特有の黒い筋状の模様が走っています。この黒の文様は、その入り具合によってはなかなか魅力的で、紅色一色の単調なものより珍重されています。また、バラ輝石とはいうものの、極めてまれに透明な結晶のものもあって、これは石の収集家の間では大変尊ばれているようです。

さて、それではこの石のパワーストーンとしての効力についてお話しいたしましょう。勘の鋭い方は、すでにお話しした「ローズクォーツ(紅水晶)」や「ロードクロサイト(インカローズ)」に共通する「愛の成就」という効能があるのではないかと、察しがついているのではないでしょうか? その通りです、この「ロードナイト」も「愛の成就」と関わりが深いパワーストーンなのです。

でも、ここでちょっと思い出していただきたいのは、以前に「ローズクォーツ」と「ロードクロサイト」が同じ「愛の成就」であっても、その効力には微妙な違いがあるということをお話ししたことです。ローズクォーツは自ら愛にブレーキをかけている自分を解放してくれるのに対し、ロードクロサイトは心の傷を癒してくれる働きがあると……。実は、ロードナイトもまた、ローズクォーツやロードクロサイトとは微妙に異なった効力を持っている石なのですよね。

では次回に、ローズクォーツやロードクロサイトとも違う「ロードナイト」ならではのパワーについてのお話をしましょう。「ローズクォーツ」、「ロードクロサイト」、「ロードナイト」の微妙な違いを理解しておけば、「愛の成就」という切実な願いにも多面的なアプローチの仕方があるということが、きっと解ってくるはずですよ。