前回お話ししましたように、トルマリンを身近に置いてものを考えはじめると、それまで思いもかけなかったアイデアや発想、あるいは言葉が浮かんできます。私はこの不思議な現象をたびたび経験しているのですが、実はトルマリンに関するいろいろな文献を調べてみても、私の経験と符合する解説がよく見られます。

鉱物、パワーストーンの研究者として著名な八川シズエ氏の「パワーストーン百科全書」には次のようなことが書かれています。昔からシャーマンと言われる人々は、さまざまなイメージを受け取りやすくするために、儀式のときは必ずトルマリンを身につけていたとのこと。また昔のアメリカ先住民の間では、トルマリンはまさに「ヒラメキを与える石」として彼らの儀式に活用していたそうです。

Stone_070813つまり、トルマリンには私たち人間の肉体に宿る霊体と天界の守護霊との間のコミュニケーションを活発にしてくれるパワーがあるのです。俗にいう「天とつながる」という現象もこの範疇に入ります。さらに具体的に言いますと、人間は誰でも守護霊または守護天使によって守られています。でも、それは目には見えない存在で、普段、人間の側から明確に意識できることはほとんどありません。たいていの人は、何かが起こった際に「私は守られていたのね!」とその存在を意識するのではないでしょうか。ところが、トルマリンを身近に置くと、日常的にその存在がよりはっきりと意識できるようになるのです。目には見えなくても、確信するという感じですね。

これは私の推論ですが、トルマリンを今日的な理解の仕方で例えれば、通信機器における「ブースター」や「コンバーター」のようなものかもしれません。微弱な信号を増幅、変換してくれる機器ですね。昔のシャーマンやアメリカ先住民の人々は、まさにこうしたパワーがトルマリンには宿っていることを長い石たちとの触れ合いの中で知っていたに違いありません。

それとトルマリンにはもうひとつ注目すべき特徴があります。それは「クリスタル・ジャーニー」の著者ジェーンアン・ドウ女史が指摘しているように、多くの石の中からトルマリンを選ぶ人は「気配りタイプ」の傾向があります。そう、常に「何か人のために役に立ちたい」と思っている人なのですよね。なぜかと言うと、トルマリンには「与える」というポジティブなエネルギーがみなぎっていて、「エネルギー的にブロックされているセンターを開いたり、動きが鈍いと思われるセンターの流れを加速する」パワーがあるからなのです。

トルマリンは実に興味つきない石たちです。カラーによるパワーの違いは次回にお話ししましょう。