突然ですが、「スカラベ」という虫をご存知ですか? 実はこの虫は動物などの糞を自分の巣に運び、それをエサにしているという世にも変わった昆虫。俗に「糞ころがし」と、ちょっと恥ずかしいような名で呼ばれています。ところが、この虫は古代エジプトでは日輪(太陽)の回転を司るケペラ神の化身とされ、「想像、復活、不死」のシンボルとして崇められていたのです。その証拠に、エジプトの遺跡からはスカラベの形をした護符や装飾品が、きわめて多く出土しています。しかも、この「スカラベ」、その素材の多くがなんと「フローライト」なんですね。

この史実を基に「フローライト」は「想像、復活、不死」を意味するパワーストーンであるという説があります。でも、それはどうも違うようです。古代エジプト人は「スカラベ」をケペラ神の化身としての崇めたてまつっていたのであって、その彫刻の素材「フローライト」には護符としてのパワーを認識してはいなかったとのこと。したがって、「フローライト」がパワーストーンとして脚光を浴びはじめたのは、比較的近年になってからなのです。

Stone_070924私が「フローライト」に興味を持ったのは今から15年ほど前のことです。当時、ふと立ち寄ったパワーストーンのお店で、このフローライトに出会ったのがその始まりです。お店のショーケースに並んでいる石たちを何気なく眺めていたときに、私の目に透明感のあるグリーンの石が飛び込んできたのです。それは水晶でつくった小さな台座の上に乗せられた、直径4センチほどのフローライトの丸玉でした。私はこの石から目が離せなくなりました。不思議なことに、他の石に目を移そうと試みたのですが、ダメなのです。まるで「私はあなたを待っていましたよ」と石に囁かれているような、そんな気持ちになり、即、購入を決めてしまいました。

当時、私は30本近くの連載を抱えたうえに、札幌の某テレビ局のレギュラー出演をこなすという超ハードスケジュール。心身共に限界の状態にありました。ところが、札幌のお店で「フローライト」に出会い、この石を身近に置くようになると、気持ちに変化があらわれ始めたんですね。気分がスッキリし、それまでは仕事でつぶされそうになっていた私自身が、受け身ではなく積極的に仕事をエンジョイするようになったのです。

私はこの不思議な変化を「フローライトが私をリセットしてくれたのね」と感じました。どう言ったらよいでしょう。ちょうどコンピュータがビジー状態になり、動きが悪くなったとき、再起動をすると状態が回復するような感じね。私の中にたまったストレスをフローライトが浄化、一掃してくれたと確信したのです。それ以後、私は「フローライトはストレスがたまって自分自身のコントロールが難しい状態のときに、自然に現れてくれる石ですよ」とよくお話ししています。

多くのパワーストーン解説書の中で、フローライトは「混沌を克服し、肉体、情緒体、精神体を再編成する」、「混乱した精神を整理してくれる」、「過度な精神的影響を遮断する」、「ストレスを軽減する」、「集中力を高める」といった効用が紹介されています。これは、今お話しした私の経験ともぴったり一致していると言えます。そしてもし、あなたが「フローライト」に惹かれるようなことがあれば、それはまさにあなたの精神と肉体にたまったストレスをリセットする必要があるという暗示です。そんなときは迷わず「フローライト」を身につけるか、身近に置いて、石とコミュニケーションしてみてくだいね。

関連タグ: