「ブルーレースアゲート(Blue lace agate)」、とてもきれいな名前の石でしょう? 和名は「空色縞瑪瑙(そらいろしまめのう)」といいます。これでお気づきだと思いますが、「アゲート=めのう」なんですね。この「めのう(瑪瑙)」という名称は何回か耳にされた方も多いのではないでしょうか。

なにしろ仏教の経典に登場する七宝(しっぽう)にも「金」、「銀」、「るり」、「はり」、「しゃこ」、「サンゴ」とならんで「めのう」が数えられています。古代日本の遺跡からも「めのう」を素材にした勾玉(まがたま)や多くの装身具類が発掘されているのですよね。それもそのはず、「めのう」は日本海沿岸にも多くの産地があり、昔から最も親しんできた石のひとつなのです。

では、海外においてはどうでしょうか。「めのう」は古代エジプトやギリシア、ローマ、さらにアフリカ、中東といった広い地域で装飾品や護符、あるいは治療薬として利用されていたようです。なんと、めのうは先史時代から加工され、宝飾品として利用されてきたのです。鉱物としてはもっとも歴史が古いものと言えますね。

では、めのう(アゲート)はどのような特徴を持った石かと言えば、水晶とほぼ同じ成分の鉱物です。ただし、結晶そのものは「微晶質(びしょうしつ)」と言って、鏡顕微鏡で見なければわからないほど細かく、その結晶が集まり固まってできた石。さらにその形成過程で組織上の粗密が生じ縞模様を形成しています。

この縞模様の形態や色は含まれる混合物によって様々で、それにより多くの分類がなされています。ブラジリアンアゲート、ボツワナアゲート、メキシカンレースアゲート、ファイアアゲート、モスアゲート、スウィートウォーターアゲート、等々。これに、「ブルーレースアゲート」が加わります。

Stone_071119ブルーレースアゲートは写真のように、淡いブルーに白の縞模様が美しい「めのう」です。丸玉やカボションにカット・研磨され、ブレスレットやペンダントに加工され、ジュエリー、アクセサリー、パワーストーンに活用されています。

さて、今回のお話はこれくらいにして、次回に「ブルーレースアゲート」のパワーストーンとしての効用をお話しすることにしましょう。でも最後に、「アゲート」と「めのう」の名前の由来をちょっとお話ししますね。「アゲート(agate)」という名称は、この石がイタリアのシチリア島で発見されたことからきているとのこと。このシチリア島に流れる川、「アカテス」に端を発し、「アケート」となり、最終的に「アゲート」となったと言われています。一方、和名の「めのう」は漢字で書くと「瑪瑙」のとおり、「瑪=馬」、「瑙=脳」、すなわち「馬の脳」ということで、原石の塊が馬の脳に似ていることからそう付けられたそうです。