ところでダイアモンドという石はいつ頃この地球に生成されたのでしょうか? 世界各地で今なお採掘されているという話を聞くと、現在でも生成され続けているのかしらと思われる方も多いかと思います。でも実は、今日採掘されるダイアモンドはずっとずっと昔に生成され、地下150~350kmもの深部から吹き上げられたものです。では、ずっとずっと昔とはいつごろの話なのでしょうか?

信頼できる文献によれば、ダイアモンドが高温・高圧のマントルの中で生成されたのは今からざっと30億年以上も前とされています。かたや、人類の誕生は約20万年前とされていますから、ダイアモンドの誕生は、人類がこの地球上に現れてくる遙か以前のことなのですよね。では、ダイアモンドが地表に吹き上げられたのはいつなのかと言えば、約8,400万年前とされています。これも人類誕生より遙かに以前のこと。8,400万年前と言えば「白亜紀後期」ですから、恐竜たちが全盛を誇っていた時代のことですね。

前回も触れましたが、ダイアモンドが地中から吹き上げられたときのスピードは音速に近い秒速340メートル。このジェット機のような吹き上げの原動力はダイアモンドよりさらに深い地下300kmほどのところにある「キンバーライト」と言われるマグマの噴出活動によります。もっとも、この「キンバーライト」という呼び名は、もともとあった訳ではありません。1869年にアフリカでダイアモンドが発見され、ダイアモンドの一大産地になりました。そこで、その町の名前である「キンバリー」にちなんでつけられたのが、この「キンバーライト」なのです。

Stone_080311ところで、ダイアモンドと言えば水晶のような透明感と、まぶしいほどの輝きを持つ石という認識が一般的です。でも、これは私たちがけっこう質の高いダイアモンドを見慣れているからこそ持っている認識なのです。実は、ダイアモンドの色は無色からブラックまで様々で、褐色や黄色といった茶系のものが数としては一番多いとされています。宝石として価値があるのは、無色から淡青色ものですが、中にはピンク、赤、緑、橙(だいだい)、紫といったダイアモンドも存在します。これらの色はめったにないという希少性において珍重されています。

さらに、無色透明を身上とする宝石としてのダイアモンドには、アメリカ宝石学協会(GIA=Gemological Institute of America)が定めた客観的な価値基準が世界的に使われており、俗にそれを「4C」と呼んでいます。この「4C」とは次の4つの言葉の頭文字をとったものです。「Carat(カラット:重さ)」、「Color(カラー:色)」、「Clarity(クラリティー:透明度)」、「Cut(カット:)」。さらに、この「4C」それぞれには評価尺度が用意され、ダイアモンドの品質が厳密にコントロールされているのです。

次回はこの「4C」を中心に、宝石としてのダイアモンドをもう少し勉強しましょう。

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