何か良くないこと、不吉なことが起こったりすると、身につけている石の色が変化するという説があります。ターコイズも実はそういう石であると言われています。パワーストーンの代表格であるラピスラズリの場合も同様なことが起こるとされています。私はラピスラズリをご紹介した際にこの言い伝えを否定しました。その理由は、ラピスラズリは「多孔質」な石のため、人の皮膚に触れているうちに汗や埃を吸収して色が変わることがあるためです。ましてや精神的な興奮や動揺があれば、皮膚からの発汗も激しくなるはずです。それではターコイズの場合はと言うと、この石も実は「多孔質」なのです。したがって、私はターコイズにおいても「不吉を色で告げる石」というのは「?」なのです。

Stone_080513では、ターコイズにはどのようなパワーが秘められているのでしょう。私の経験では、この石を手に持ち、共にあることを意識すると、いままでモヤモヤしていた雑念がスーッと消えて、心の中がとてもシンプルになります。別の言葉で言えば、「無」に近い状態です。それはとても心地よく安らいだ気分なのですよね。ときには、守護霊、あるいは守護天使に守られていることが強く実感できることもあります。そういう意味では、ターコイズには宇宙との一体感をもたらす不思議なパワーが秘められていると言えるかもしれません。

また、こういう経験もあります。何の理由もないままに、無性にターコイズが気になることがあるのです。私は、こういうときは必ずといっていいほど、「なるほどね」と心の中で思わずつぶやいてしまいます。そして、書斎の引き出しからターコイズの原石を取り出し、デスクの上に置きます。何故このようなことをしてしまうのか、疑問に思われるでしょう? 実は、私が無性にターコイズのことが気になるときは、決まって何か決断をしなければならないときなんですね。にもかかわらず、私自身の気持ちがまだ定まっていない状態です。そこで、「なるほどね、この問題には早く結論を出す必要があるのね」と自分自身に言い聞かせ、決めていなかった選択にひとつの決断をくだすようにするというわけです。不思議なもので、ターコイズを眺めていると、気持ちが落ち着きを取り戻し、きっぱりと決断することができるようになるのですよね。

ところで、これに近いことを言っているのは、「クリスタル・ジャーニー」のジェーンアン・ドウ女史です。女史の弁によれば、「いろいろなパワーストーンの中からターコイズを主に選ぶ人というのは、自分の人生には調和が欠けていると感じているか、または自分の選択に満足を感じていない人である」というのです。つまり、逆の言い方をすれば、本来あるべき選択に到達していない不安定な状態を解決する、その導入時にこのターコイズが近寄ってくるということですね。

なお、よく引き合いに出されるターコイズのパワーとしては、八川シズエ氏が「パワーストーン百科全書」で紹介されている『アラビア鉱物書』の一節です。そこには「勇気とやる気をつけ、邪悪なものや迫り来る危険から身を守る力がある」ということが書かれています。他の効用としては、「勇気と行動力、積極性を与える」といった話や、「旅人の石」とも言われ、旅路の無事を守ってくれるパワーがあるといった説があります。