宝石を評価する際、必ず減点要素となるのが「インクルージョン」と呼ばれる「内包物」の有無ですが、実は、ルビーについてはちょっと違った見方がされています。と言うのも、本物のルビーをよく観察してみると、モヤモヤっとした内包物があることに気づくはずです。でも、この内包物こそがルビーの命とも言えるもの。鮮烈な赤色を発色させる重要な核となっているのです。この核に酸化クロムという元素が入り込むことによって、ルビーならではの赤色を発色させているのです。ルビーの美しい赤い輝きは、「内包物の贈り物」とも言えますね。

ところで、「スタールビー」と呼ばれるルビーをご存知ですか? 実はこれも内包物のひとつStone_080702_2 なのですが、ルチルと呼ばれる針状の物質が石に入り込んだルビーがあるのです。この石をふっくらとした半球型のカボションにカットすると、不思議なことに美しい六条の線が浮かび上がってきます。自然が与えてくれた珍しい素材と、人間の巧みなカット技術が融合して生まれた、貴重な芸術作品ですね。

さて、魅惑の宝石「ルビー」には、いったいどのようなパワーが宿っているのでしょうか。歴史的な側面から見ると、古代ローマでは軍神マルスの石とされました。ルビーを身につけた人は勇敢になると信じられ、兵士たちのお守りとして広く用いられていたとのこと。また、中世ヨーロッパでは、指輪などに、ルビー、エメラルド、ガーネット、アメシスト、ルビー、ダイアモンドを組み合わせて用いていました。この6つの石たちの頭文字を並べると「REGARD」となり、「好意」「心遣い」と言った意味になることから、好まれたようです。6つの宝石の中で、ルビーだけがダブルで使われたのは、ちょっと興味深いですね。一方、ロシアの民間伝承では、ルビーは頭脳を明晰にするとともに、心臓を強くし、精力も増進させると信じられていたそうです。

私はルビーを手にすると、手のひらが熱くなるような強い波動を感じます。あまり強すぎる ときには、気持ちが波だって落ち着かなくなることさえあります。そのたびに、「この強い波動は何を私に伝えているのかしら?」と考え込んだものです。でもある日、私なりに納得するようなことが起こりました。それは次のようなことでした。

その日に限って、何故かルビーからの波動を強すぎるとは感じなかったのです。むしろ、とても穏やかで気持ちの良い波動が手のひらに伝わってきて、私は思わず首を傾げました。そして次の瞬間、私に不思議な変化が起こりました。「そうだ、前に進もう!」と力強く決断したのです。実を言うと、そのときの私はとても疲れていて、何をするにも中途半端な状態でした。意欲が半減していたのですよね。その私が何かに導かれるように「前に進もう!」と決めたのですから、自分でもビックリでした。そして、それをきっかけに私は生き返ったように、困難を乗り越えることができたのです。

私の体験を通して言えるのは、ルビーのパワーは元気にあふれた順調な運気の人には不向きな場合があるということです。過剰なエネルギーを与えてしまう感じになるんですね。でも、逆に運気が停滞し、気弱になっている人にはぴったりの石。ルビーが活力と勇気を与えてくれますよ。ちなみにルビーは昔から「困難に打ち勝つパワーを与えてくれる勝利の石」と言われています。もし今、あなたがルビーに強く惹かれているなら、あなたは何らかの停滞や迷いの中にあって、そこから脱出したいと願っているはず。近々きっと、ルビーとの感動的な出会いがあるでしょう。