ガーネットの宝石言葉は、「貞節」、「真実」、「忠実」、「友愛」とされています。昔からこの石を好む人は多く、19世紀の作曲家、ロベルト・シューマンの妻クララもこの石の愛好家のひとりです。クララはまさにガーネットの宝石言葉通りの人とも言えるのですよね。なぜならば、クララは父親の猛反対を受けながらもシューマンとの愛を貫き結婚。良き妻として、また良き母として、「貞節」、「真実」、「忠実」を地でいく素晴らしい人生を歩んだからです。

Stone_080916_2 一方、この宝石言葉は欧米の生活習慣の中に定着しています。例えば、親が子供にはじめて贈る宝石はガーネットだとされているのです。そこには、「人生を忠実に送るように」という親の愛情あふれる願いが込められています。また、高校や大学の卒業時に与えられるカレッジリングにもガーネットがよく使われるとのこと。これはには「友愛」の意味が込められているそうです。さらに、親友との別れの際にも、ガーネットを交換するという習慣があるとのこと。これもやはり「友愛」をお互いに分かち合うということからでしょう。もうひとつ、結婚18年目の記念石が実はガーネットのです。

では、もっと古い時代に目を向けてみましょう。旧約聖書の『創世記』に記された「ノアの方舟」伝説にもこの石が登場します。ここではガーネットは「暗闇を照らす明かり」であったとされています。この「暗闇を照らす明かり」という認識は、暗いところでも見えるようになる、心の目が開いてくる、先のことが分かる洞察力が養われる、といった解釈に発展。それはやがて災いを予見する石、身を守る石、護符という流れになったようです。実際、十字軍の兵士たちは戦地での負傷を防ぐお守りとしてガーネットを身につけて出掛けたと言われています。

私の実感をお話ししましょう。私はガーネットを手にり、静かに瞑想していると、突然、体がカッと熱くなるような感触を受けることがたまにあります。他の石では決して経験したことのないほどの強烈なアタックです。ガーネットは「勝利を招く石」とも言われるくらいですから、それだけの強さを持っているのでしょう。でも、不思議なことに、そうした強い働きかけを受けるのは、決まって私自身が混迷状態で、ある意味では絶望的になっているときなのです。そして、これまた不思議なのは、強いアタックを受けた後は、気分がスッキリ! 「よし、やるぞ!」というポジティブな考えに変わっているのです。それだけではありません。その後、混迷していた物事はウソのようにシンプルになり、次々に解決しはじめます。

もし、あなたがガーネットと出会う機会があり、どうしても必要と思えたら、ぜひガーネットとワークしてみてくださいね。あなた自身が意外なことで悩んでいたことに気づくとともに、解決の糸口が見つかるはずですよ。

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