「いいお嬢さんでした。近所の幼稚園児と玄関前の道でよく遊んでいました。縄跳びをしたり、道にチョークで絵を描いたり、本当に面倒見がよかった。小学校のときから知っていますが、会えば必ず挨拶をする素直な明るい子でした」(近隣の70代男性)

 

10月8日夕方、東京都三鷹市の閑静な住宅地で、都内の私立高校3年生でタレント・女優として活動していた鈴木沙彩さん(18)がナイフで首や腹を刺され、殺害された。犯行から約1時間半後に逮捕されたのは、鈴木さんの元交際相手の池永チャールストーマス容疑者(21)。父が日本人、母親がフィリピン人のハーフだった。

 

警視庁の調べなどによると、2人は一昨年10月にフェイスブックを通じて知り合い、その後交際に発展。フェイスブックには2人の仲むつまじい写真も残されていた。

 

昨年9月、鈴木さんの海外留学をきっかけに別れたが、今年3月に帰国後、池永容疑者から「よりを戻したい」「写真を送らないと死んでやる」などと復縁を迫るメールや手紙が届くようになったという。同年6月には、鈴木さんは元カレからのメールや電話を着信拒否。元カレは執拗なストーカーへと変身していった。鈴木さんは両親とともに三鷹署に被害を訴えていたが、悲劇は起こってしまった。

 

さらに鈴木さんは、死後も名誉を傷つけられることになる。交際時代に容疑者が所有していたと思われる彼女のワイセツなプライベート画像や映像が、犯行前にネット上にバラ撒かれていたからだ。

 

「断定はしていませんが、彼の仕業とみて捜査を進めています。『復縁しないとバラ撒くぞ』と脅し、拒絶されたために流した可能性もある。一度ネット上に載ると消すことはほぼ不可能ですし、しかも殺しまで。まさに鬼畜の所業です」(警視庁担当記者)

 

ネットが絡む犯罪に詳しいITジャーナリストの井上トシユキ氏は次のように警鐘を鳴らす。

 

「犯人が交際前にどういう情報を相手に伝えていたかはわかりませんが、SNSに書いてあるその人の情報は嘘かもしれないし、自分をよく見せるために盛って書いてあることもある。メールのやりとりで気が合っちゃったというだけで、交際するとトラブルに発展する可能性がより高くなると思います。ネット上の情報は鵜呑みにしないということが基本中の基本です」

 

SNS社会が生んだ悲劇といえよう。

 

(週刊FLASH 10月29日号)