「横田めぐみさんの娘、キム・ウンギョンさんが11月に日本を訪問する」

 

1日、韓国紙『東亜日報』がこう報道し、衝撃が広がった。「たんなる訪問ではなく、日本側がウンギョンさんの永久帰国を求めているという内容。つまり、横田さん夫妻と日本で同居するということ」(北朝鮮問題担当記者)。

 

この報道を菅義偉官房長官は、その日に否定。安部首相も翌日、全否定した。東京新聞編集委員の五味洋治氏は「可能性は十分あり、実際にそういう話が進んでいると聞いています」と話す。

 

東亜日報の情報源は、韓国の拉致被害者団体「拉北者家族会」の崔成龍(チェソンリヨン)代表だ。真相はどうなのか。本誌はソウルに飛び崔成龍氏を独占取材した。

 

「東亜日報のインタビューで、ウンギョンさんの訪日計画について話したのは本当のことです。これは、私が接触してきた北朝鮮の情報筋や日本の担当官を通じて把握した事実です。菅官房長官や安倍首相まで否定しているというのは納得いきません」

 

安倍官邸は嘘をついていると崔氏は怒る。横田夫妻とウンギョンさんの面会が実現したのは今年3月、モンゴルのウランバートルでのことだった。

 

「この面会が実現したのは日本側が積極的に提案したからです。北はこれまでめぐみさんの遺骨をめぐって日本から叩かれたことをよく理解しており、同じ失敗を繰り返したくないと思った。日本側から熱心に頭を下げた結果、実現したわけです」

 

そして崔氏は「核心情報」に触れた。

 

「ウンギョンさんは間違いなく11月に訪日します。11月14日の横田滋さんの誕生日に合わせ、めぐみさんが拉致された新潟で面会することで日朝が合意したのです。ウンギョンさんの帰国という“ビッグショー”で、日本国民は納得すると安倍政権は考えたのです」

 

前出・五味氏が崔氏の言葉を裏付ける。

 

「モンゴルで面会したとき、孫のウンギョンさんとの面会だったのに、日本国内の世論は意外なほど好意的でした。北朝鮮は拉致問題を解決する気があるというイメージ作りに成功したわけです。めぐみさんの娘であるウンギョンさんが帰国すれば、ほかの被害者以上にインパクトが大きい。彼女は日朝国交正常化のシンボルになる。北朝鮮もそれを狙っている。そして、日本政府もこれで幕引きしようとしているんです」

 

安倍政権がウンギョンさん帰国で幕引きを図るなら、めぐみさんの「死亡」が既成事実になってしまうと五味氏は危惧する。めぐみさんが帰ってこなければ“幕引き”などありえない。

 

(週刊FLASH7月22日号)

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