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「計画を見直すべきだ」が95%。9日時点での「読売新聞」の調査でも“国民総反対”となりつつある新国立競技場。運営母体のJSC(日本スポーツ振興センター)の有識者会議(7日)では、整備費が2,520億円まで膨れ上がることが明らかになった。建築エコノミストの森山高至氏は呆れる。

 

「当初1,300億円だった整備費が約2倍になりました。じつは、デザインを決める最初の審査で、予算に収まるかどうかが確認されてなかった可能性が高い。それで、インパクトが大きかったザハ・ハディドの作品が選ばれたというわけです」

 

本誌は混乱を引き起こした“悪いやつら”を直撃した。

 

’12年5月、JSCの部会で「(本体の建設費は)1,000億円というイメージ」と発言した理事の藤原誠氏。現在、文科省に在籍しているが、当時の楽観的な見積もりについてどう思うのか。帰宅時を直撃すると「広報を通してください」とひと言。翌日、広報室を通し回答が。

 

「整備費全体約1,300億円のうち、本体の建設費が約1,000億円だと説明したものです。いま検討されている建設費については、現在はお話しする立場にありません」

 

一方、審査員の1人であり、ザハ氏に1票を投じた建築家の内藤廣氏。長く沈黙を守ってきたが、8日放送の『クローズアップ現代』(NHK)で「もう少し時間が欲しかった」と拙速を認めた。しかし本誌には「会議などが続いていて、取材には対応しかねます」

 

500億円の負担を求められている舛添要一東京都知事を尋ねると、出てきた自宅にUターン。後日、「公務多忙により、取材はお受けできない」と政策企画局より回答があった。

 

ロンドンにあるザハ・ハディド氏のオフィスに連絡したところ「ものすごく忙しい人だけど、メールを送ってくださったら、きちんと本人に渡します」。しかし、何度もメールと確認の電話をしたが、毎回「あらためてメールをください」と別人が対応する。結局、期日までに連絡が入ることはなかった。

 

JSCの理事長・河野一郎氏は終始無言で、広報室から「新しい競技場を造っていくことが我々の務め」という回答が寄せられた。

 

本誌は最後に「いちばんの戦犯」(森山氏)である安藤忠雄氏を、大阪市内の建築研究所に訪ねた。「今日は事務所には来ませんし、いつ来るかはわかりません」と応対した女性。安藤氏は7日の有識者会議にも姿を見せず、雲隠れを続けている。

 

それでも、計画は進む。

 

(週刊FLASH7月28日号)