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平日の午前中、都内のスーパー。買い物カゴの中には、バター、サランラップ、食器洗いスポンジ、手にはボックスティッシュ。母親の手をぐいぐい引っ張る愛息に「マーくん、待って」と応じる女性の姿があった。野田聖子前自民党総務会長(54)である。

 

その野田氏が、9月の自民党総裁選に”すわ出馬か?”と報じられた。7月26日に都内で開かれた「国際女性ビジネス会議」での発言が理由だった。

 

安倍晋三首相(60)が自ら推し進める「ゆう活」について講演した後に登場した野田氏は「ゆう活に参加できない人たちがいる。それは子育てをしている女性たちだ」とバッサリ。さらに「これからのリーダーは強いリーダーではない。自分が嫌だと思っている人たちをも受容する力が必要だ」と首相批判ともとれる持論を展開した。「安倍首相とは当選同期の桜だが、最近若干路線がズレ始めている」とも。

 

報道各社による7月の安倍内閣支持率は軒並み30%台に急降下。そんな折の本誌企画『政治記者101人が選んだ5年後の総理』では、野田氏は、稲田朋美氏(56)を抑え、小泉進次郎氏(34)、石破茂氏(58)に次ぐ3位に選ばれた。「女性初の宰相」といわれる所以だ。

 

政治ジャーナリストの藤本順一氏が、野田氏が総裁選に出馬する「大儀」について、こう解説する。

 

「彼女の一丁目一番地は、『女性活躍推進法案』。昨年、自民党総務会長から離れたあと、安倍首相を批判しているのは、”安倍さん、この法案を本気でやる気があるの?”ということ。もし、今国会で可決できなければ、”安倍首相にはまかせておけない”と、彼女が総裁選に立つ大儀はできる。立候補に必要な推薦人20人は集められる」

 

はたして、出馬は成るのか。親子での買い物を終えた野田氏を直撃した。

 

--路線のズレとは?

 

「(首相は安保法案に対しての)思いが強いのだろうけど、政治って生活そのものだから、それだけじゃ国民の生命と財産は守れないし、世の中は動かない。結果、『ゆう活』という逆行するような政策を進めてしまっている。それに私は心配を感じたから……。足を引っ張るより、むしろ支えているんじゃないかと思ってます。独裁的だといわれるなか、ちゃんと意見も言えると……」

 

--総裁選出馬への意欲は?

 

「まだ何も。(子供を指して、笑いながら)こんな(子育て中という)感じですから。自分の職場は風通しがよく民主的だと信じている。誰が出ても自由だと、多くの人に語りかけていきたいです」

 

ベビーカーに愛息を乗せると、猛暑のなか、足早に去っていった。つねに覚悟を持ってブレずにきた彼女が、初当選時から公言していることがある。それは「国会議員になったら総理大臣を目指す」だ。

 

(週刊FLASH8月18・25日号)

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