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「今回の行政事業レビューは、“税金の使い方はこれでいいのか”ということを、国民の皆さまに見ていただき、考えてもらう。これがいちばんの目的でした。おかげさまで、メデイアも大きく取り上げてくれたので、そういう意味では、かなり目的は達成できたと思っております」

 

こう語るのは、河野太郎行政改革担当大臣(52)。11月11〜13日の3日間、国の予算の無駄を点検する、行政事業レビューが行われ、国民の大きな関心を集めた。河野大臣は、その旗振り役を務めて、多くのメディアに登場した。今回のレビューでとくに注目されたのは、原子力関連の予算に、初めて“目”が入ったことだという。河野大臣がこう振り返る。

 

「『開栄丸』のように、’06年に100億円かけて使用済み核燃料の運搬船を造りましたが、これまでに4回しか使ってない。ここ最近6年はまったく使われておらず、ずっとほったらかしになっていました。日本原子力研究開発機構が建造した開栄丸やRETF(リサイクル機器試験施設)に限らず、すべてを横並びにして、“これはどうなっているんだ?”と、ひとつずつ無駄を洗い出したのです」

 

また、河野大臣によると、国は原発がある自治体に対し、巨額の交付金を出しているが、自治体はそのお金を何に使い、どういう効果をもたらしたかについても、明らかにしてこなかったそうだ。

 

「今後は文部科学省、経済産業省もすべてそういう情報を公開して、自治体はもらったお金を何に使った丘。そのお金を使うことで目標は達成できたのかどうか、情報公開がされていくでしょう」

 

行政事業レビューは、民主党政権時代の“事業仕分け”とは異なり、事業の廃止、存続を判定する仕分けではない。各省庁が事業を点検して公表したものに対し、河野大臣や有識者たちが公開の場で検証を行う。

 

ただし、その検証結果を。実際の予算に反映させる“強制力”がないため、「単なるセレモニーで終わる可能性もある」との声も……。そんな河野大臣に対して、一部報道で、ある批判の声が上がっている。入閣前は「脱原発」を掲げ、自身のブログや著書などで原発政策の批判を展開していたが、内閣の一員になった途端、ホームページ上で見ることができた過去のブログを削除。大臣になって“変節”したのかという意見だ。これに対して、河野大臣は、次のように反論する。

 

「それは、評論家が言っていることを、一部の方々がおうむ返しに言っているだけです。たとえば、日本に寄港しているアメリカの原子力空母が、万が一事故を起こした場合の避難基準の数値は、これまで日本の原子力発電所の事故より20倍も甘かった。これを大臣就任後1カ月で、日本の原発事故並みにしました。今回のレビューの原子力関連の予算についてもそうです。こんなに外の目を入れたことがなかった。これも僕が行政担当大臣になったからやれたわけです。河野太郎の原発に対するスタンスは、大臣になっても変わらない」

 

ところで、今回のレビューで気になったことがある。テレビで河野大臣の顔が映るたびに、“顔色がやけに土気色だな?”と思った人たちもいたのではないか。まさか体調でも悪いのだろうか?

 

「アトピーです(笑)。子どものころからずっとアトピーで“大人になったら治るから”って言われていたんですけど……。まだ大人になっていないのかな(笑)。体調はおかげさまで大丈夫です。行政事業レビューの後、“こういう保湿剤がいいよ”とか、“アトピーにはこういう薬があるぞ”とか、いろいろなご意見をいただきました。やぱり疲れるとアトピーはひどくなりますね。レビューのと木は、11時間座りっぱなし。腰痛にもなって、特に疲れました。3日間が限界でした」

 

今回の取材当日も分刻みのスケジュールで移動していた河野大臣。どうやら、大きなお世話だったようだ。

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