image
(かつて裏切られた宗男氏の胸中は……)

「私的な食事代、ホテル代を計上すること自体、罰金刑が科される違法行為です。そんなことがわからないなら、政治家を辞めるべきですよ」

 

舛添要一東京都知事(67)についてこう憤るのは、鈴木宗男・新党大地代表(68)。彼と舛添氏との間には、深い因縁があるという。

 

「1991年、自民党で彼を北海道知事選に担ごうという動きがあり、私が舛添さんにオファーしたんです。本人も乗り気でしたが、途中で逃げられてしまった」

 

ベテラン政治部記者が振り返る。

 

「当時、3選を控えた革新系の横路孝弘知事は圧倒的な人気があった。自民党には目障りな存在で、その対抗馬に挙がったのが舛添氏。彼は北海道の白老(しらおい)町に住所を移したが、結局、横路知事の強さにひるみ出馬しなかった」

 

結果、自民党が推薦した佐藤静雄・元衆院議員は130万票差で惨敗。鈴木氏にとっては苦い思い出となった。

 

「舛添さんが立っていれば、いい勝負だった。100%勝てる保証があれば神輿に乗るが、保証がなければ危ない橋は渡らん、ということでしょう。今考えると、担がなくてよかったと思う。政治家としての肚(はら)、覚悟がないんですよ」(鈴木氏)

 

政治資金問題を説明するため、舛添氏が「厳しい第三者の目」に選んだのは、元特捜検事の佐々木善三弁護士(63)。2002年、鈴木氏が東京地検特捜部に逮捕されたときの副部長で、主席検事だった人物だ。

 

「彼は国策捜査の張本人ですよ。“マムシの善三”という異名があるようですが、実態は“悪三”。私が逮捕されたとき、特捜時代の部下だった私の弁護士に対し『お前ら捜査妨害だ。事務所に強制捜査をかけるぞ』と脅し上げるような人物なのです」(鈴木氏)

 

佐々木氏は、猪瀬直樹前都知事の5000万円受領事件でも弁護を務め、刑事処分を略式起訴にとどめた。さらに、小渕優子元経産相の政治資金問題では、第三者委の委員長を務め、「小渕氏の関与なし」と結論づけて幕引きを図った。舛添氏の調査も、「違法性なし」と、依頼者を守る結果となった。

 

「シナリオどおりの調査をすることには長けた弁護士なのでしょう。こんな弁護士に調査を依頼すること自体、舛添さんは間違っている。私のときも、佐々木氏は重箱の隅をつつくような事件で立件した。その意味では、しつこい“マムシ”と言えるでしょうが」

 

舛添氏に関する質問を重ねると、鈴木氏は、切り捨てるように言った。

 

「いままで舛添さんが仲間にご馳走するのを見たことがない。自民党が野党になったら、さっさと離党。そして勝ちが見えていた東京都知事選に出馬する。“風見鶏”のような男なんですよ。日の当たるところにいないと生きられない。政治家としての信念がないのです」

 

(週刊FLASH 2016年6月28日)

関連タグ: