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「礼儀正しく、プロフェッショナルであれ。ただし出会った相手は、誰であろうと殺せるよう準備しておけ」

「アフガニスタンで、ベールをつけないという理由から女性を殴る男たちを撃ち殺すのはじつに愉快だ」

 

歯に衣着せぬ発言から、ついた異名は「マッド・ドッグ(狂犬)」。2月3日、ジェームズ・マティス国防長官(66)が、トランプ政権の閣僚として初来日し、稲田朋美防衛相(57)と会談する。

 

「マティス氏は、湾岸戦争、イラク戦争、アフガニスタンでの国際治安支援部隊などに従軍した『戦争のプロ』。『マッド・ドッグ』とは『勇猛果敢』という意味に近く、単純に好戦的な人というわけではありません。彼自身は、蔵書が数千冊ある読書家として有名です。しかし、やるときはやる男。いまだに結婚していないのは、有事に備えてのことだと聞きます」(軍事ジャーナリストの世良光弘氏)

 

マティス氏は海兵隊に入隊し、米中央軍司令官にまで上りつめ、2013年に軍を去った。退役軍人としていち早くトランプ氏支持を表明したことが、国防長官就任への道を開いたとされる。元共同通信ワシントン支局長で、早稲田大客員教授の春名幹男氏が言う。

 

「トランプ政権は対中強硬策を取っているため、日本、韓国との連携が重要になります。マティス氏は日本に、日韓関係の改善、韓国が導入を決めているTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)の日本への導入、米軍普天間基地の辺野古への着実な移設という、3点を要求するでしょう」(春名氏)

 

極めつきは、トランプ氏が大統領選中に公言していた「米軍駐留経費の日本の全額負担」を求めてくることだ。民進党の渡辺周元防衛副大臣が語る。

 

「マティス氏は、現場の経験は豊富でしょうが、駐留経費に関して日米がどれだけ外交交渉を重ねてきたかを知りません。日本はすでに駐留経費の75%を負担しており、4割の韓国、3割のドイツに比べて過大です。会談で、その点をしっかり説明すべきです」

 

稲田氏は、1月26日の衆院予算委員会で「日米同盟の強化、深化を確固たるものにするべく会談したい」と強調したが、マティス氏の要求に屈し、「半ベソ」を見せなければいいが……。

(週刊FLASH2017年2月14日号)

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