人間をプリントして、フィギュアを作る――いったい、どういうことなんだ? いま最新の3D(立体)プリンターを使えば、そんな夢のような工作が可能だという。そこで、元SDN48のメンバーで、グラビアアイドルの手束真知子クン(27)が、みずから体を張って試してくれることになった。

 

それにしても、3Dプリンターとはいったいどのようなものか。『インクジェット時代がきた! 液晶テレビも骨も作れる脅威の技術』(光文社新書)を著し、3Dプリンターに詳しい山路達也さんに聞いてみた。

 

「立体物を作るには、数百万円かけて金型を作って流し込むか、削って作るしか方法がなかったんです。ところが、3Dプリンターなら、パソコンで作った設計図をそのままプリントすることができる。’80年代の終わり、アメリカの大学で、レーザーで金属の粉を溶かして積み重ねていく立体プリンターが誕生し、その後、粉末を凝固剤で固める方式が発明されました」

 

今回、実験させてもらったケイズデザインラボの全身3Dスキャナーは、世界で1台しかなく、なんと数千万円もするという。高性能プリンターもやはり1千万円近くする。3Dプリンターではあらゆるものが作れるようになっている。

 

「日本国内でも、妊婦さんの体内にいる胎児を撮影して、その立体モデルを販売する業者が登場しました。アゴの骨が欠けた人をMRIでスキャンして欠損部分の形を割り出し、骨を3Dプリンターで作って埋め込む治療方法も、東京大学やベルギーの大学病院で臨床実験がおこなわれています」(前出・山路さん)

 

水着姿の真知子クンの撮影はたった6秒で終了。スキャンデータもわずか数分で完成した。プリントアウトは、最新プリンターを4台も所有している東京リスマチックにお願いした。今回は真知子クンの高さ10分の1スケールの大型フィギュアを頼んだため、完成まで丸2日かかった。そして見事な、半透明樹脂製のフィギュアが完成した。オリジナルのフィギュアを見た真知子クンは、「自分がフィギュアになるのは夢だったんで、すごく嬉しいです!」と無邪気に喜んだ。

 

いまはまだ大手メーカーが重要な特許をおさえているが、その問題が解消され、各社の競争が起こればブレイクする可能性は大いにあるという。自分撮りや、フェイスブックに自分の写真をアップするのが当たり前の時代。今後は、自作フィギュアや自作グッズを名刺代わりに渡す時代がくるかもしれない。

 

(週刊FLASH 4月2日号)

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