たしかにあれは衝撃的だった。これだけ世界が震撼したのだから、テロとしてはうまかったと言わざるをえない」

 

米ボストン・マラソンのゴール付近で15日に起きた無差別爆弾テロ事件。映像を見た元日本赤軍のメンバー(70)は顔をこわばらせて語った。

 

日本で無差別爆弾テロ事件といえば’70年代の企業爆破テロが有名だ。’74年に起きた三菱重工ビル爆破事件では8人が死亡し、385人が重軽傷を負った。かつてこれらの事件に関わった我が国の元過激派たちは、今回のテロをどう見るか。

 

「今回の事件は、爆破させた場所を見ると相当理念的なものを感じますね。一般市民に被害が出ることを知ってやったわけですから、犯人には葛藤があるはずなんです。その葛藤を上回る思想性がないとできないことなんですよ。ただの反発だけじゃ、あれはできない」

 

こう話すのは元赤軍派メンバー(60代)。彼は日本では少なくとも一般市民を無差別に狙う“プロ”はいないと話し、こうつづける。

 

「自分らがやったときは、たんにプロパガンダ(宣伝)のつもりだったのに爆弾に想定外の威力があって、死亡者を出してしまった。爆弾を作った本人たちがびっくりしちゃったんです。本来は権力が相手であって、市民を狙うという考え方はない。それに実際爆弾を作るとなると、じつはすごく難しい。みんなが思っているほど簡単じゃないんです。我々のメンバーはかつて阿武隈川の橋の上から爆弾を投じて何度も実験したぐらいです」

 

実際に爆弾を製造していた別のメンバーは言葉少なに語った。

 

「ボストン爆弾テロの映像を見るのも嫌ですね。自分が実行した事件のことを考えて、本当に申し訳なかったと思っているからです。あれはヒドい。もちろんテロリズムを一元的に否定するつもりはないですけど、やはり一般市民を殺したらいけないでしょう」

 

かつての左翼活動家たちは、一様に今回の爆弾テロを否定した。

 

(週刊FLASH 5月7日号)