「あの曲を聴くたびに思い出す……」“夜のヒットスタジオ”、愛のSEXメモリーをメドレーでお送りしよう。

 

最初のナンバーは自営業のAさん(49)で『赤いスイートピー』松田聖子。高校時代、バイクを乗り回す不良でモテていたAさんだが、本当に好きだったのは先輩の彼女。“禁断の恋”だった。

 

「先輩とつるむことが多かったから、隣の彼女に冗談を言ってよく笑わせていました。冬のある日、一人暮らしの仲間のアパートに集まっていたら、みんなバイクで出かけて彼女と2人きりに。緊張しながら話して、少し間が空いたとき突然、『私のこと好きなんでしょう?キスしよっか』と唇を近づけてきた。ラジカセからは『赤いスイートピー』が流れていて。そのまま無我夢中で彼女と合体。卒業後は会っていないけど、あの彼女の柔らかい唇や胸、コロンの匂い……この曲を聞くと、今でも思い出すんです」

 

会社員Bさん(55)が選んだのは、大学時代つき合っていた音大生との1曲。彼女の部屋に初めて上がったら、6畳1間にグランドピアノがあって驚いたという。缶ビールで語らい、寝る直前にはジャスミンティーを出してくれた彼女。

 

「彼女がピアノの下に布団を敷いて、そこで寝ると。確かにそこしか寝るスペースがないけど(笑)。いざ布団の中にすべり込んだら真剣に抵抗された。諦めかけたときラジオから流れてきたのが杏里の『オリビアを聴きながら』。彼女は『この歌、好きなんだ。私、ホントはクラシックよりポップスやりたかったの』と言いながら、身を委ねてくれた。ピアノの裏側を見続けたあの夜が懐かしいね」

 

公務員のCさん(54)は杉山清貴『さよならのオーシャン』

 

「25歳のとき、結婚を考えていた同い年の菜穂から『好きな人ができた』と電話で突然フラれた。納得いかずに彼女のアパートまで押しかけたけど、何を言っても彼女は黙り込んだまま。別れたくない一心で彼女を押し倒していた。彼女は眉をしかめて声ひとつあげない。そのとき部屋に流れてたのがこの曲。『ラジオつけてたんだ。気づかなかった』と言ったら『そう、あなたはいつも気づくのが遅いのよ』って。今も涙ぐんじゃうよ……」

 

ラストナンバーは会社員・Dさん(56)の『ラブ・イズ・オーヴァー』欧陽菲菲。8年前、偶然入ったスナックで壇蜜似のママ(39)に仄かな恋心と下心を抱いた。

 

「1年ほど通った後、ママが荒れていた夜があって。テキーラの杯を重ね、客も女のコも帰った深夜3時にママが『1軒つき合って!』と。結婚を考えて同棲していた彼氏と別れて引っ越したばかりだと……。ママの馴染みの店へ行くと『私、今日はこの失恋ソングで吹っ切ります!』と宣言して歌った。昔、かなり年上の男とつき合っていたんだろうね、昭和歌謡も上手だった」

 

泥酔したママをタクシーで送った。新しい部屋は殺風景で小さなベッドとテレビしかなかったという。

 

「彼女の求めに応じるがまま貪るようにSEX。枕元にはiPodがあり、『ラブ・イズ・オーヴァー』がまた流れたんです。彼女は泣いて喘いで、疲れ切って寝てしまいました」

 

すっかりママの虜になってしまったFさんは翌日から何度も電話したが、留守電。店に出向いてみると『あら、久しぶり。仕事が忙しいの?』と普通にまた客とママの会話に戻ってしまった。「生涯でこの夜ほど甘くて切ないSEXはありません」とFさん。

 

諸兄も「夜のヒットスタジオ」で、在りし日の愛のメモリーに思いを馳せてみてはいかがだろう。

 

(週刊FLASH3月17日号)