大阪桐蔭中学・高等学校では昨年、一部資金の簿外管理が発覚。運営する学校法人大阪産業大学が第三者委員会を設置し、その調査の結果、5億円の裏金を作っていたことが判明した。

 

主導したのは3月末まで同校の教育相談役を務めていた前校長M氏(74)。’88年以降25年にわたって同校に君臨し、名門校にのし上げた実力者だ。そもそも学校組織で簡単に裏金を作ることができるのだろうか?大手教材会社の幹部は次のように証言する。

 

「マンモス私学に教材を納入する場合、割引価格で提供します。それを学校側が保護者に定価で販売すればお金が浮きますよね。多くの学校でやってますよ。ただし5億円という額は驚きです。辞書、問題集、参考書、模擬試験などで大がかりに抜いていたのでしょう」

 

ちなみに“大阪桐蔭”という校名だが、高橋由伸(巨人)の母校である神奈川の桐蔭学園とはまったく関係がない。’83年に創設された当時は大阪産業大学高校大東分校という名前だった。当時を知る同校の後援者が述懐する。

 

「もともとは大産大高校にも入れないような生徒しか集まってこない底辺校。教員でありながら並行して塾を経営していたMさんが、その利益を投入して学校を建て直したんです。当初は毎月150万円くらい自己資金を経営につぎ込んでいたんですよ。大阪桐蔭の躍進はMさんの陰の尽力のたまものです」

 

硬式野球部は’88年創部。わずか4年めの夏、甲子園で初出場初優勝を果たした。複数の隠し口座を駆使し多額の裏金を差配していたM氏。複数の学校職員は第三者委員会の調査に対し「塾関係者への接待などに使った」と答えているという。100万円のバッグなどの高級ブランド品やゴルフ、飲食などで塾側を接待。そうすることで、志望者を増やしていった。

 

大阪産業大学の関係者の中には怒りを隠さない人物が少なくない。

 

「Mさんが学校の功労者だって?とんでもない。それはそれぞれの先生が頑張ってきただけのこと。あの人の手腕でもなんでもない。裏金問題だけではありません。人権蹂躙と言って差し支えないほどのパワハラもありました。誰もものが言えない恐怖政治が敷かれていたんです。Mさんの豪邸を見ましたか?一介の教諭の住む家じゃない。保護者のお金で私腹を肥やしていたんです」

 

校長を退任した’13年4月以降もプールした資金から毎月50万円がM氏に支払われており、第三者委員会は学校側に刑事告訴を検討するよう求めている。大阪産業大学の学園広報課に質問状を送ったところ、「学校法人として設けた対応委員会において、告訴について検討を進めていくこととしております」などとの回答。

 

常勝を誇っていたドンだが、9回の裏2死まで追いつめられているのは確かだ。

 

(週刊FLASH 4月21日号)