「訪れたのは上海駅裏の“不夜城ビル”。通称“ニセモノ携帯電話ビル”と呼ばれる有名なパチモン販売スポットです」

 

4月24日の発売を前に、アップルストア各店舗では実機が展示され、俄然注目度が高まる「アップルウオッチ」。このフィーバーにいち早く便乗しているのがニセモノ天国・中国だ。複数のメディアが報じているとおり、すでに中国の市場では大量の偽アップルウオッチが量産され、低価格で販売されている。

 

アップルが偽物に対して異議申し立てをしない限り、当局も厳しい取り締まりをおこなう動きもなく、現状は放置状態。入手に協力してくれた上海在住の編集記者・初田宗久氏は冒頭に続いてこう話す。

 

「アップルウオッチにより近いカタチのものを探し回ったんですが、なかなか置いていない。10店を回り、売っていたのは2店のみ。いくつか見せられた品のなかで、本物に近い見た目の品を値段交渉して購入しました」(初田氏)

 

それが、偽物「Smart Watch」だ。価格はSIMカード代を含め670元(約1万3千円)で、携帯通信会社で番号を登録すれば通話やメールが可能。SIMカードを挿さなくても、スマホとブルートゥースでリンクすれば、ウオッチで通話もできる。

 

「身体のデータ測定機能、中国のSNSなどの機能が入っており、普通に使っても案外悪くない。本物は安くても4万円以上するので、お買い得かも」(初田氏)

 

必ずしも本物があらゆる面で偽物よりも勝っているとは限らない。ITライターは次のように語る。

 

「本物の充電は背面からですが、偽物のように横から充電するほうが腕に巻いたままできて便利ですよ。アップルウオッチと普通の腕時計の両方使いもアリだと思うんですが、本物はマグネットを多用しているので、近すぎると腕時計が磁気帯びして故障してしまう。その点、偽物なら安心して使えます」

 

意外と偽物も使い勝手がよかったりして!?

 

(週刊FLASH 5月5日号)