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「私は(建設費が)2千520億円と聞いたとき『えっ本当?』と思いましたよ。これは調整しないといかんでしょう。それが国民の気持ちでしょう」(安藤忠雄氏・73)

 

先週16日、建築家の安藤氏は建設費が暴騰した新国立競技場問題について会見し、驚いた表情を見せた。

 

安藤氏の主張は明快だ。実際に競技場の工事が始まるまでには「デザイン案選定」「基本設計」「実施設計」の3段階あるが、安藤氏が関わったのは’12年11月のデザイン案選定まで。その後の建設費高騰については関与していないというもの。イラク出身の建築家、ザハ・ハディド氏のデザインに決まった段階では、建設費は1千625億円と想定していたという。

 

安藤氏は、2016年東京オリンピックの招致活動にも参加している。当時は湾岸の晴海に造る計画だったが、このとき安藤氏が中心になって作成した競技場案は、’06年の段階で全施設の整備費を一括して796億円。スタジアムには富士山が眺望できるラウンジも付設。お茶碗の底のような屋根が特徴的だった。

 

’09年案になると、建築費はスタジアムだけで931億円に増加。931億円のうち、都が898億円、大会組織委員会が33億円を負担。常設部分は2年半あまりで完成の見込みだった。

 

安藤氏の’06年、’09年案は、ともに10万人規模(常設8万人+仮設2万人)で、ザハ氏デザインの新国立競技場に比べて遜色はない。それなのに1千600億円も安いのだ。

 

会見で、安藤氏は「リーダーが必要だ」と言ったが、せっかくだから、有識者会議で自分をリーダーに指名したらいかが?

 

(週刊FLASH8月4日号)

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