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8月21日、電子部品商社・黒田電気(本店・大阪市)の臨時株主総会。「家内は『村上さんは感じが悪い』と言っています」「感じが悪くてすみません」と、質問に答える村上絢氏(27)は、かつて「村上ファンド」を率いた世彰氏(56)の長女である。

 

「絢氏が代表を務めるC&Iホールディングス側は、黒田電気株を16%もつ大株主。利益の100%株主還元を求め、世彰氏ら4人を社外取締役にするよう株主提案しました」(黒田電気関係者)

 

一方の黒田電気は創業70年、従業員約4千人を擁する東証一部上場企業だ。「世彰氏は過去にインサイダー取引で有罪判決を受けている」と反発し、ハガキで「反対」の投票をするよう株主に呼びかけるなど、意地を見せた。

 

村上ファンド側も黒田電気創業家出身の元社長の賛同を取りつけた。有力な議決権行使助言会社2社の意見も分かれ、委任状の争奪戦は過熱。株主の最終的な議決権行使は89.52%にのぼった。

 

「投票前日の時点で、ほぼ勝ちは確信していました。結果は6割の票を当社側、4割を村上ファンド側が取り、提案は否決されました」(前出・関係者)

 

今回、初めて表舞台に姿を現わした絢氏だが、本誌は総会の3日前、都内でその姿をキャッチしていた。その人物像を大学の同級生は次のように語る。

 

「絢さんはスイスの寄宿制学校を卒業後、慶応大に入学しました。大学では公認テニスサークルに所属し、ゼミは政治学の名門ゼミ。自己紹介文には『好きなもの』は海外ドラマ、そして『10年後の自分』を政治家と書いていました」

 

「当社の立ち位置は、世界的に見てもユニークなものだ」と胸を張る黒田電気は、総会後にHPにて「当社の企業価値の本質をご理解いただいている株主の皆様からも強いご期待をいただいております」と勝利を宣言。

 

絢氏の本格的デビュー戦は苦いものとなった。

 

(週刊FLASH9月8日号)

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