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猫の手も借りたいと思ってたら、猫の手に救われた……という奇跡の話。舞台は、大分県別府市の創業90年を誇る「新玉(あらたま)旅館」。

 

女将の後藤藤恵さんの苦労話から。

 

「13年前から捨て猫や野良猫を保護しては、去勢避妊手術などをおこない、130匹以上に里親を見つけてきました。ただ自腹ゆえに昨年8月、借金が360万円ほどに膨れ上がり、旅館廃業も決意したんです」

 

ここで今回の主人公、メスのミルクちゃん8歳がひと肌脱いだ。8年前に保護され、人間でいえば48歳。そんな”中年猫”が、突然、宿泊客にマッサージをするようになり、これがクチコミやネットで拡散。

 

ついには、今年2月22日(猫の日)に楽天トラベルが発表した「2016年版 全国の宿 自慢の看板猫ランキング」で1位を獲得したのだ。

 

「マッサージは、両前足を交互に動かして10分以上揉み続けます。今ではミルクに会いたいと、全国から大勢のお客さんが来てくれるようになりました。おかげで、保護している40匹の猫の餌代を賄えるようになり、旅館業も続けようと思い直しました」(後藤さん)

 

マッサージの”おもてにゃし”で危機を救った、まさに「猫の恩返し」。仕事を終えると、真っ先におこなうのが、自慢の肉球の手入れなんだとか。

 

「ミルクは8年前、生後2週間ぐらいのときに、母猫が咥えてここに持ってきたんです。母猫は、『(ミルクを)ここで飼ってください』との思いだったのかも」(後藤さん)

 

(週刊FLASH 2016年5月3日号)