image

東武鉄道の線路を挟んで、新旧大塚の死闘が始まろうとしている。

 

直立不動の幹部社員を従えた、異様な記者会見から1年2カ月。この日、「匠(たくみ)大塚」会長の大塚勝久氏(72)は、どうしても頬が緩んでしまうようだった。

 

「運命ともいえる、ひとつの縁をいただきました!」

 

経営権をめぐる対立で、長女の久美子氏(48)に大塚家具を追われ、新会社を設立した勝久氏。

 

4月20日の会見では、22日に東京・日本橋に”デザインオフィス”を、そして今夏には埼玉県春日部市に”超大型店舗”をオープンさせることを発表したのだ。

 

「春日部は、勝久氏が事業を始めた”原点”。いまも大塚家具のショールームがある、重要な場所です」(業界紙記者)

 

一方、迎え撃つ久美子氏の大塚家具。20日夕方、本誌記者が春日部ショールームを訪れたところ、4階建ての店内には一人も客がいなかった。

 

「大塚家具の業績は、3カ月連続で前年を割っており、特に3月は騒動の前の約半分。家具市場は匠大塚のような高級路線と、イケアやニトリといった低価格路線に二分されている。久美子

氏が狙う中価格帯の需要は未知数です」(ジャーナリスト・松崎隆司氏)

 

この苦境に久美子氏は、19日、都内で「大感謝祭」の告知をおこなっていた。開始日は、匠大塚の”デザインオフィス”のオープンと同じ22日。

 

「偶然、日が重なったのか」という質問には、「昨年の『大感謝祭』もこの時期。(偶然ではなく)必然です」と強く否定。

 

しかし、久美子氏らの資産管理会社が勝久氏との裁判に敗れ、

17億円を支払ったことについては口を閉ざし、困り顔で司会者に助けを求めた。

 

いまやすっかり形勢が逆転した格好の両者。表向きはライバル関係を否定するが、「頑張っていただきたい」(勝久氏)、「ルーツは同じ」(久美子氏)と、お互いを意識している言葉が端々に。

 

日本一スケールが大きい親子喧嘩の第2章が始まった。

(週刊FLASH 2016年5月10日、17日号)