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本誌皇室記事でもおなじみの皇室ジャーナリスト・松崎敏弥さんは、55年におよぶ記者人生の中で、天皇ご一家の“ユーモアあふれる一面”を何度も取材現場で目撃してきた。天皇陛下と美智子さま、そして3人のお子様のご静養先やご公務で、絶え間なく取材をしてきた松崎さんだからこそ遭遇することができた、“5つのエピソード”を紹介。

 

【エピソード1】美智子さまの“お酒ジョーク”にびっくり!

「’85年ごろ、東宮御所に伺ったときのエピソードはいまでも忘れられません。取材を終えた20時ごろ、当時、東宮侍従だった重田保夫さんと御所内の食堂で、カティサークの水割りを飲んでいたんです。すると背後にあったドアが突然開き、振り返ると、なんと美智子さまが入ってこられた!そして『あら、美味しそうなものを飲んでらっしゃるのね、私もいただこうかしら?』とおっしゃったんです。私はあまりの衝撃に直立不動のまま動けなくなりまして……。美智子さまは、にっこりとほほ笑んでから退出されましたが、ちょっとしたジョークだったんでしょうね」

 

【エピソード2】礼宮さまとゲームセンターでロケ撮影!?

「学生時代の礼宮さまに何度かお話しする機会をいただきました。’86年夏、ちょうど車の免許をお取りになったころのこと。軽井沢で『運転をされているところを撮影させていただけませんか?』と、直接お願いしたことがありました。礼宮さま(秋篠宮さま)は、『母から(運転)止められているんです』とやんわりお断りになられたのですが、私は諦めきれず『ゲームセンターにあるゲームマシンでなら……』と食い下がった。すると礼宮さまは、『へ〜面白いですね。じゃ、行ってみましょうか』と。翌日、無事に“スクープ写真”が撮れたのですが、当然、後で侍従に『あまり直接お願い事をしないでくださいよ』と叱られました(笑)」

 

【エピソード3】紀宮さまの“盲導犬特訓”を独占取材!

「通い詰めた軽井沢では、こんな“ご褒美”もありました。礼宮さまから『明日、妹が盲導犬の訓練をやるので、いらっしゃいませんか』とのお誘いをいただいたんです。翌日伺うと、本当に紀宮さま(黒田清子さん)が盲導犬の訓練をされていて、礼宮さまに『妹です』とご紹介していただきました。『兄から聞いており、存じております』という紀宮さまのお声を聞いたときは、上品な話され方だと感心したのを覚えています」

 

【エピソード4】浩宮さまが記者たちとビールで乾杯

「浩宮さま(皇太子さま)が英国留学から戻られてすぐのころに登った南アルプス・北岳山荘でのエピソードです。宿泊先の山荘に、当時の山梨県知事からの差し入れが届いたんですが、中身はマグロのお刺身、そしてぶどうやすいかなど……。そこで、浩宮さまは一般の登山客にそれを振る舞われました。しかも、私たち同行記者が食事をする部屋にも“労い”に来られたんです。そのとき初めて一緒にビールを飲ませていただきました。私が調子に乗って『“山の思い出”を一冊の本にまとめてみてはいかがですか?』とご提案したら『それはいい考えですね』とおっしゃっていただきました。残念ながら実現しませんでしたが(笑)」

 

【エピソード5】ハプニングにも動じない美智子さまの慈愛!

「’95年、阪神・淡路大震災の被災地で見せた、美智子さまの慈愛あふれるお姿は今でも脳裏に焼き付いています。被災者の方々が避難されていた小学校の体育館で、美智子さまが一人一人に励ましのお言葉をかけられていたときに、一人の女性が涙を流しながら美智子さまに抱きついたのです。突然の出来事だったにもかかわらず、美智子さまはその女性を受け止め、強く抱きしめてお声をかけていました。美智子さまの優しさをダイレクトに感じた、感動的なシーンでしたね」

 

 

松崎さんの新著『毎日読みたい美智子さま~愛が生まれるおことば81』にも、美智子さまの優しさ、お子様たちへの深い愛情が伝わる名言が掲載されている。そこには、天皇ご一家の“真のお姿”があった――。