新年一発め、世間の耳目を集めたニュースといえば、築地市場の初競りで222キロのマグロが1億5千万円で落札されたことだろう。落札したのは「すしざんまい」。昨年は青森県大間産のクロマグロを5649万円(キロ21万円)で落札した。今年はその3倍の1億5540万円(キロ70万円)という史上最高値で落札。1貫あたり約5万円の大トロを定価の398円でお客に振る舞った。

この景気のいいニュースは5日当日だけでなく、6日、7日と新聞、テレビ、ネットで大量に流された。「すしざんまい」を展開する(株)喜代村の木村清社長は言う。「反響はすごかったですよ。5日は会社のホームページにアクセスが集中し、一瞬ですが回線がパンクしました」

初競りは2年連続で香港資本の板前寿司との一騎打ち。「今年は競り合いしませんって向こうは言ってたんだけどね。でもやってきたから、引くに引けない。だってさ、年の初めの競りで、最高のマグロを海外に持っていかれたくないじゃない。ウチが落札することで景気がよくなってほしいという思いもあるからね。でもまぁ、ちょっと高かったなぁ」と社長は苦笑い。

このニュースが流れた後、築地の場外市場で店舗を見て回ったら、どこも店内は満席だった。本店の前には行列ができている。店内には、海外からのツアー客の姿もたくさん。社長は全店舗で約2割お客が増えたと言っていたが、確かにこれは、すごい広告効果である。

そこで本誌は広告代理店の強力を得て、競りの広告効果を算出してみた。新聞は東京版の一般紙とスポーツ紙の記事の大きさを、広告換算したらいくらか?テレビは、オンエアされた放送時間に15秒ごとの番組の広告単価をかけて計算。ほかにも放送は確認できたが、広告料が正確に出なかったものは割愛した。少なくとも18番組が算出値から漏れているのだが、その結果は……。

「新聞は約7800万円。テレビは21億4000万円になりました。もしすべての番組を入れれば、軽く35億円は越えるはずです。さらにインターネットやラジオ、雑誌を加えれば、およそ40億円というところでしょう」(広告代理店社員)

(週刊FLASH 1月29日号)

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