「美智子さまからは、『ご苦労だったのでしょうね。よくご無事でいらしてくださいました』と、天皇陛下には『お大事にね』とお声がけいただきました。両陛下は震災後、いつも被災地のことを気にかけてくださって、本当にありがたく思います」

 

6月9日から11日、福島県を訪問された天皇皇后両陛下。初日にお訪ねになった福島県復興公営住宅北好間団地に住む渡辺澄江さん(50)が、感激に目を潤ませた。

 

今回の福島ご訪問は、10日に南相馬市で行われた「全国植樹祭」へのご出席が目的だったのだが、宮内庁関係者はこう語る。

 

「両陛下は、平成最後の被災地ご訪問となる今回、復興状況のご視察を強く望まれていました。寒暖の差も大きく、美智子さまは10日の夜に体調を崩され、翌11日の朝には38.1度の発熱の症状も出ていたのです。それでも雨の中、翌日は相馬市の慰霊碑に供花されるなど、予定は変更されませんでした」

 

9日午後には、両陛下は宿泊先でもあるいわき市の「スパリゾートハワイアンズ」を訪問され、映画『フラガール』で有名になったフラダンスをご覧になった。

 

’11年、東日本大震災で施設が大きな被害を受けて、活動休止に追い込まれたフラガールたちは、5カ月間に及ぶ全国キャラバンを展開した。避難生活を送る被災者を励ますとともに“復興のシンボル”となったのだ。今回、フラガールたちは、両陛下の前で3曲のダンスを披露。フラガールの1人が言う。

 

「美智子さまは、『私もフラは何曲か知っていますよ』と楽しそうにおっしゃって、『ビヨンザリーフ』と『アロハオエ』を挙げてくださいました。ご表情もお声も優しく、お話しできたことがすごく嬉しくて、これからの励みになると思います」

 

もう一人のフラガールも、目を輝かせて明かす。

 

「1曲目の『花は咲く』を踊っているときでした。美智子さまが、“花は咲く”の歌詞のところで、私たちの振り付けに合わせるように、胸元に両手で小さな花を作ってくださったのです。そのお姿を拝見して感動し、踊りながらウルウルしてしまいました。ダンスの後、『とても、きれいでした』とほめていただきました」

 

天皇皇后両陛下としての福島県ご訪問は、今回で最後となる。美智子さまがお作りになったお花は“これからも福島に希望の花を咲かせ続けてください”というメッセージだったに違いない。