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4月に予定されていた中国の習近平国家主席の来日が、延期される見通しとなった。

 

日中両政府は3月上旬のうちに延期を正式に発表する方向で検討を進めているという。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらぬなか、来日に向けた環境が整っていないと、両国政府が判断したとみられる。

 

習氏は’09年12月に来日した際には上皇陛下(当時の天皇陛下)と会見している。

 

「宮内庁は天皇陛下との会見について”1カ月ルール”を要請しています。しかし、このときは中国政府の正式な申請が遅れ、来日まで1カ月を切っての申請となったため、特例での対応となり物議を醸しました」(皇室担当記者)

 

今回の来日は、昨年6月に安倍首相が「来年の桜の咲くころ、習氏を国賓として日本にお迎えし、日中関係を次の高みに引き上げたい」と直接呼びかけたものだった。

 

「習氏は国賓としての来日となるため、天皇皇后両陛下を中心とする歓迎行事が開かれる予定でした。また、天皇陛下は習氏と初めて会見される予定となっており、雅子さまが同席される可能性もありました。しかし、来日は東京五輪後の秋以降に延期となる見込みです」(前出・皇室担当記者)

 

天皇誕生日の一般参賀が取りやめになったことをはじめ、皇室関連行事の中止も相次いでいる。

 

天皇陛下は天皇誕生日に際しての記者会見で《感染の拡大ができるだけ早期に収まることを願っております》と、新型コロナウイルスの影響を憂慮されていた。

 

4月19日に予定されている秋篠宮さまの「立皇嗣の礼」と関連行事についても、政府は一部縮小を検討しているという。新型コロナウイルスの感染拡大は、国際親善を含めた皇室のご活動にもしばらく影響を与えそうだ。

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