’80年2月、成年式を前に行われた会見で陛下は《入った当初は、何となく自分でも女子学生とつき合う時に何かぎこちなさってものを感じたんですけれど、最近は、ま、少しずつ慣れてきたかなという感じも受けるんです》と語られていた。

 

陛下と親しかった学習院OGに聞くと、

 

「天皇陛下は学生時代、音楽部にほかの楽団員と同じ“一学生”として参加され、コンサートの準備でも椅子や譜面立てといった荷物を運ぶのを手伝われていました。もちろん、飲み会にも参加されていましたし、女子学生とも気軽に話されていました」

 

入学直後には、音楽部の新入生歓迎コンパでビール一気飲みの“洗礼”を受け、池に投げ込まれたというエピソードもある。

 

「大学に入られてから、さまざまな人との交流を経るなかで陛下が“一皮むけられた”のは間違いないでしょう。皇族にとって、大学時代がもっとも自由を謳歌できる時期。少し羽目を外すくらいがちょうどいいともいえます」(宮内庁関係者)

 

成年式を前に行われた会見で、陛下はご自身の”青春”について、次のようなお考えを語られている。

 

《前にある歌手が歌っていた歌の中に、過ぎてから気が付くっていう文句があったんですけれども(岩崎宏美「思秋期」)、青春っていうのは何年もたって、そしてああ、あの時が自分の青春だったのかなと思う、そういった感じも受けるんです。ですから、自分自身あとから考えてみて、ああ、あの時代、今の時代ですね――を精一杯生きたんだなと思えるような、そういった時期にしたいと思ってるんです》

 

コロナ禍という予想外の事態に見舞われながらもスタートした大学生活。愛子さまはどのような青春時代を過ごされることになるのだろうか――。

 

「女性自身」2020年11月10日号 掲載

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