バッハ会長 開会式前日にも厚顔…天皇陛下の前で“不規則発言”
画像を見る 開会式直前の天皇陛下

 

■天皇陛下は五輪開催と感染拡大の板挟みに…

 

開会式の前から、五輪関係者や選手の感染が続出。熱中症で意識不明になったアーチェリー選手もいた。そのような状況での強行開催に、強くくぎを刺されたのだ。そして、大会の成功を願うメッセージを述べられた。

 

「この大会が、皆さんをはじめとする関係者の連携による感染防止対策に万全が期されることにより、アスリートの皆さんが健康な状態で安心して競技に打ち込み、その姿を通じて、新しい未来へと希望の灯火がつながれる大会となることを願います」

 

大会の名誉総裁としての責務を果たされながらも、国民の不安を代弁し、IOCに対して毅然とした態度で応じた陛下。22日にIOC委員19人と面会、23日には各国首脳ら12人と面会、そして開会式に出席。すべて、天皇陛下お一人での出席だった。

 

1カ月前、宮内庁長官の“拝察発言”によって、天皇陛下が五輪開催による感染拡大を強く懸念されていることが明らかになった。その後、感染者数は再び増加に転じ、歯止めがかからない中での五輪開催。実は開会宣言の文言も、直前になって変更になっていた。

 

もともと五輪憲章の’20年版では「近代オリンピアードを祝い」という表現だったが、最終的に「記念する」という表現に。英語の「celebrating」の訳を変更して、祝福のニュアンスを消したのだ。

 

近現代の皇室に詳しい静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは「陛下は『オリンピックの開催』と『開催による新型コロナ拡大の懸念』の板挟みになっている」と語る。

 

「天皇や皇族方、なかでも数少ない皇位継承者たちが万が一感染すれば、皇室の危機、ひいては日本国の象徴としての存在の危機になる可能性もあります。感染を避けるため、陛下はかなり慎重に対応されてきていると思います。現実に新型コロナ感染で入院したり亡くなったりする方も多いです。熱海では土石流の被害もあったばかりです。お祝いムードで行える状況ではないでしょう。

 

それでも、困難な状況で東京五輪の関係者が尽力しているのも確かです。開催の賛否について国論が二分されている中で、双方に丁寧に対応していこうとされる陛下のご姿勢が見えます」

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