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テレビ業界の就職戦線に、大きな異変が起きている――。

 

来春入社組の就職希望先人気ランキングで、テレビ東京がNHKや日本テレビを抑えてテレビ業界のトップに立った。同社開局56年にして初の快挙だ。

 

企業の採用などを支援する株式会社ワークス・ジャパンの調査(有効回答者計12,504人)によると、2021年3月に大学と大学院を卒業・修了する学生の就職希望先人気ランキングで上位100位以内に入ったテレビ局は2社。テレビ東京(51位)とNHK(61位)だった。

 

テレビ東京は昨年の圏外から急浮上し、テレビ局ナンバーワンの座を獲得。これを受け、デイリー新潮や東京スポーツなどが快挙を伝えた。

 

視聴率では他局に劣り、昭和期には「番外地」とまで揶揄されたテレビ東京がなぜ就活生たちの「憧れ」になったのか。それは長年にわたり貫いてきた“独自路線”が、多くの若者に支持されているとの見方がある。

 

『家、ついて行ってイイですか?』や『ゴッドタン』など、斬新なバラエテイー番組は根強い人気を誇る。それに加えて最近では『浦安鉄筋家族』や『捨ててよ安達さん』といった深夜ドラマも高視聴率を獲得。また視聴率だけではなく、ドラマの展開・演出がネット上で大反響に。オンエア翌日にはネットニュースに取り上げられるケースも少なくない。

 

このような番組コンテンツの話題に加え、今回の新型コロナウイルス感染拡大下での同局の対応にも注目が集まった。

 

まず4月3日から「生放送を除く収録を中断し、1週間をめどに社員の出社を2割程度に絞る」と発表。続けて4月15日から20日までの4営業日を自主的に休業とすることで、社員の出社割合が2割を下回るという目標を達成した。

 

そして緊急事態宣言が全ての都道府県で解除された5月25日には、今後自局の出社率を5割に抑える「リモート50」という新しい働き方に移行することも発表。キー局の中でもいち早く「新しい生活様式」にちなんだ働き方改革を断行し、“テレビ局だけが特別ではない”という意識を世間に印象づけた。

 

一貫して取り組んできた“独自路線”でのコンテンツ作りと、今回新たに取り組んだ労働環境の刷新。就活生がテレビ東京を希望するのには、確かな理由があった。

 

今回の報道を受け、ネット上にはこんな賞賛の声が上がっている。

 

《凄いとしか言えない、何事も決してブレないテレビ東京!今、テレ東が輝いて見える笑》

《長年貫いてきた独自路線、テレビ東京らしさがようやく支持されてきた!!納得》

《テレビ東京が第1位!とはサプライズ。就職希望先人気ランキングで。逆境に強くてオリジナリティ満々ということも、時代にマッチしているかも!働き方改革も早々に実施して働く場所としても魅力的だもんね!!》

 

これから優秀な人材が集まり、テレ東の黄金時代は到来するのだろうか――。

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