’11年1月に日テレを退社し、フリーに転身した夏目三久アナ(28)。’07年の入社当時は、日テレがアイドルアナ路線に戻したころで、相当期待されていた。歌手デビューをはたし、東京マラソンを走るなど、局アナとして絶頂期に入ったと思われたが、’09年の恋人との写真流出騒動が大きなマイナスに。翌年にはレギュラー1本にまで仕事を減らされていた。

 そして’11年の退社。「大丈夫なの?」と周囲も半信半疑だったのだが、このところ評価はうなぎ上りで、人気はV字回復。彼女の成功には、業績がV字回復する企業と同様の理由があった。

●仕事内容を徹底的に洗い直し、やるべき仕事を見つけた
 芸能関係者は「フリー転身直後から『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日)に出演していることがよかった。夏目アナの覚悟のあらわれとなった」という。自分の適性を考えて選んだバラエティ出演が、復活へとつながったのだ。

 企業のトップを数多く取材する、経済ジャーナリストの舘澤貢次氏は「企業では、抜本的な業務の洗い出しなしにV字回復はできない。OBなどの口出しもあり、やれるようでなかなか難しいことです」と話すが、夏目アナはフリーとなってやるべき仕事を自分で見つけたのだ。

●細かい点まで見直し、ムダを省いた
『怒り新党』で着る衣装はスタイリストを使わず、自分で準備する。自らの勉強にもなっているという。「注文がしばらくない取引先に、労をいとわず電話する。自分でできる仕事はないか見直す。業績が悪化したときは、見栄を捨てなくてはダメ。ムダなものは思いきって切るのが再生への道だ」(舘澤氏)

●有能なトップを迎え、プライベートを犠牲にした
 日テレ退社後は大手芸能事務所に所属した。「事務所のトップは芸能界の実力者。そのトップが『夏目をよろしく』と懇意のテレビ局の現場にきて頭を下げている」(別の芸能関係者)。夏目アナ自身は交際した男性と別れ、仕事に打ち込んでいる。舘澤氏はこう語る。

「たとえば日産は、危機のときに哲学を持つトップを外部招へいした。強烈な個性と威圧感、貫禄のあるトップが、企業を再生できる。それに企業が危機のときは、社員のプライベートはない。私生活よりも、業務に社員の気持ちを向かわせるようにすることが大切」 

 4月からは『真相報道 バンキシャ!』でついに古巣・日テレに復活。ますます好調さが目立つ。企業再生にも通じる最強の処世術を身につけ、フリーアナ・夏目三久の活躍は止まらない。

(週刊FLASH 6月4日号)