「白鵬をここまで増長させたのは、我々マスコミの責任も大きい。じつは白鵬は土俵態度や質疑応答など、問題が多かった。ただ、それ以上に素行の悪かった元横綱の朝青龍を“ヒール”にし、白鵬を“模範生”に祭り上げてしまった」(スポーツ紙記者)

 今年初場所の審判部への批判以降、白鵬(30)の評判はがた落ちである。当初は、事を重く見た相撲協会vs.白鵬の図式だったが、マスコミが「横綱にあるまじき言動」と批判するや、白鵬の怒りの矛先は、一気にマスコミへと向けられた。前出のスポーツ紙記者はこう続ける。

「八百長問題が発覚したとき、ふだんは現場に来ないテレビ記者が『やった力士は許せないか?』と聞いたところ、『あんたどこの記者?』と、横綱とは思えない返答で、しかもあとはダンマリ。当然、我々も聞きたかったことだが、聞けば態度を硬化させることがわかっていたから、以降聞けなかった。結局、我々は腫れ物に触るような感じで接し、それが増長させる結果となった」

 また、民放関係者は次のように語る。

「角界にはゴルフ好きが多い。白鵬も同様で、運動神経がいいのでうまい。ただし、マナーは最低だ。スコアはごまかすし、ボールの位置も平気で変えてしまう。同伴は力士だけに、見て見ぬふりをするばかり。そもそも、勝っていればなんでも許されると思っている節がある」

 呆れるのはマスコミだけではない。前頭十二枚目に位置する琴勇輝(23)も、その一人だ。場所前、力士会ではこんな事件が起こった。彼は千代鳳(22)とともに最後の仕切りで「ほう!」と声をあげる。これに白鵬が「犬じゃないんだから吠えるな!やめろよ。いいな」と嚙みついた。2人は戸惑いの表情を浮かべ、千代鳳は「やめます」と言ったが、琴勇輝は態度を保留。

 スポーツライターは、「たんなる言いがかり。これがダメなら高見盛の気合の入れ方にも文句をつけるべきだった」と話す。はたして、琴勇輝は今場所、白鵬の言葉を無視し、声を出し続けている。

 白鵬は懸賞金獲得の多さでも知られている。初場所は15日間で545本、3千90万1千500円(懸賞1本6万2千円のうち、力士の取り分5万6千700円で計算)。4日めでも140本、798万8千円を獲得している。

 だが、今場所は同じ4日めで78本、442万2千600円と365万5千400円のマイナスだ。いくら初場所が史上最多優勝33回がかかるご祝儀場所だったとはいえ、人気凋落も著しい。孤立感を増す“平成の大横綱”。土俵際からの巻き返しはなるか。

(週刊FLASH 3月31日号)

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