「もちろん優勝したかったですけど、すべてを出し切った結果なので、今はすっきりした気持ちですね」(宇津木瑠美・26)

 連覇こそ逃したが、カナダW杯で準優勝に輝いたなでしこジャパン。その立役者でもあるMF宇津木選手を、帰国後のオフに独占取材。まずは、瑠美選手に約1カ月にも及んだカナダW杯の秘話をうかがった。

「選手はオフのときも集まって話をしたり、ゲームしたりして盛り上がってました。でも私は基本、一人行動が好きで部屋に籠るタイプ。ホテルは2人部屋で、GK海堀(あゆみ)と一緒だったのですが、一人になりたいときは、『出かけるんじゃなかったっけ?』と、プレッシャーをかけてました(笑)」

 気分転換に街に出ることもあったというが、服装はチームお揃いのジャージが義務。残念ながら買い物などを楽しめる雰囲気ではなかったそう。

「可愛いお店で、キャミソールやハイヒールを見つけても、格好がジャージだから似合ってるかわからない(笑)。唯一、リラックスできる時間はお風呂。電気を消して、静寂の時間と香りを楽しむ。でも、湯船の栓がうまく閉まらず、お湯を出しっ放しにしないといけないから全然静かじゃないんです」

 W杯ではきりっとしたまつげにばっちりメイクを施すなど、ルックスにも注目が集まったが、すでにフランスで5年間プレーしている彼女にすれば、サッカー選手でも女性を意識するのは、自然なことだった。

「日本と違って、フランスでは女性サッカー選手も試合が終わればドレスを着て、ハイヒールを履いてパーティに行きます。それこそ本当にセクシーな格好をして(笑)。女性の場合は、オシャレすることで気分転換できたり、ポジティブになったりと、パフォーマンスにもいい影響を与えることがあると思うんです。だから私の場合、しっかりメイクするのも試合に限ったことじゃなくて、練習でもふだんでも当然のこと。だって人前に出るのに、寝起きで眉毛ないとかありえないから!」

 来年はリオ五輪、4年後は現在プレーするフランスでW杯が予定され、年齢を考えても、今後なでしこを背負っていく選手として期待される。ただ、本人は先のことは考えていないと言う。

「何年も先の予定がわかるような人生はつまらない。一日一日で気持ちは変わるものですし、明日サッカーをやってないかもしれないし、自分の気持ちに嘘はつきたくない。あまり先のことを考えるよりも、目の前のことを懸命にやるだけですね」

(週刊FLASH8月4日号)