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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(26)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【服装の趣味が変わったら、霊が憑いているかもしれません】

 

ホラー系のドラマや映画にはよく、幽霊に取り憑かれるシーンが出てきますよね。でも僕は、あんな風に鬼の形相になったり、怪物みたいに叫んだりするのを見たことはありません。実際はもっとささいな変化です。

 

学生時代、仲のよかった女子のなかに、いつもギャル系の格好をしているコがいました。あるとき、そのコの肩の上に黒い影のようなものが現れたんです。「たぶん、霊だろうなー」と思ったんですが、悪いものではなさそうだったし、変に怖がらせてもかわいそうなので、とくに何も言わずにいました。

 

ただそのころから、彼女にある変化が起こって。ずっと派手な服ばかり着ていたのに、急に清楚な格好をするようになったんです。ただ女子って、いきなり服の趣味が変わったりすることがあるじゃないですか。だから、あまり気にしていなかったんですが……。半年くらいたったころ、また急にもとのギャル系の格好に戻ったんです。

 

そのときには、ずっと肩の上に見えていた黒い影もきれいさっぱりなくなっていました。たぶん憑いていた霊が、彼女の無意識の感覚に、何かしら影響を与えていたんだと思います。もしかしたら、おしゃれを楽しむ前に死んでしまった女のコの霊だったのかもしれません。

 

霊に取り憑かれたとき、ホラー映画のように正気を失うことはなくても、無意識の部分を変えられてしまうと思うと、ちょっと不気味ですよね。

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