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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(26)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【霊感がなくても、“野生の勘”は信じたほうが身のためです】

 

ふだん霊が見えない人でも、寒気がしたり、なんだか嫌な感じがしたりする瞬間ってありますよね。それ、気のせいと決めつけないほうがいいと思います。人間が持っている“野生の危機管理能力”が働いている可能性があるので。

 

ある先輩芸人の方が新居を探していたときの話です。いろいろと見て回っても、条件に当てはまるところがない。まかばあきらめかけていたとき、新築のマンションで立地もいい、細かい条件もすべてクリア、家賃も予算内におさまるという最高の物件を見つけたそうです。

 

これでやっと物件探しから解放される、と意気揚々と足を運んだ先輩。でも、その部屋に入った瞬間、なんだかとてつもなく“嫌な感じ”がしたそうです。もしかして事故物件じゃないかと疑ったんですが、マンションは新築だし、ネットで調べてもそんな情報は見当たらない。

 

家賃や条件を考えると、最高の物件。でもどうしてもその“嫌な感じ”がひっかかり、結局別のところに引っ越したそうです。そして引越し作業が一段落したころ、不動産屋さんから電話がかかってきたとか。

 

「○○さん、あの物件選ばなくて正解でしたよ。今ニュースでやってる無差別殺人の現場、あの、マンションですよ」

 

もし“嫌な感じ”を無視して物件を決めていたら、事件に巻き込まれていたかもしれません。霊感がなくても“野生の危機管理能力”は気のせいだと思わないほうがよさそうです。

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